約 70,239 件
https://w.atwiki.jp/dmorika/pages/222.html
《霊者提督バルフェウス》 霊者提督バルフェウス R 光文明 (7) クリーチャー:エンジェル・コマンド/イニシエート 5000 このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から3枚を表向きにする。その中にあるすべてのエンジェル・コマンドとイニシエートを自分の手札に加え、残りを好きな順序で山札の一番下に戻す。 相手のターン中にこのクリーチャーが手札から捨てられる時、墓地に置くかわりにバトルゾーンに出してもよい。 普通のイニシエートデッキにも入りそうだが、《ヘブンズ・ゲート》とも相性がいい。ただし、このクリーチャーはブロッカーではない。 収録セット DMO-02 「時空編 第2弾 天魔謀略(カオス・ミッション)」 参考 [[]]
https://w.atwiki.jp/twitinminecraft/pages/12.html
作戦行動中に起きた面白い言動や行動を記す記録所 ・ないからもんでもらったのよ!! ・だから もめないだろ! ???「誰の胸がフラットや!!!言うてみい!!」 ・誰か 触らせてくれないknあ ・女の子 拉致ってこようぜ お前ら 誰触りたい?) 「大鳳ちゃん」「加古」「全員」「睦月型全般」「むしろ提督に触られたい」「榛名」 ・今聖地って言った聖地?聖地の話しなら混ぜて欲しい精子! 整地ガチ勢が聖地を精子で汚そうとする非常に冒涜的な行為。欲望が最後の一文からにじみ出てる ・isuzuううううううううううううううううううううううう ・今ならおすわりちゃんおさわりし放題なんj「ログ取りました」 俺のログには何も無いな ・だから嫌だって言ったのに ・怒った ・KILL THEM ALL *TAIHO/怒りの爆撃 ・私の おっぱい 持ってないかしら 「最初から存在していない」「そんなものはない」「さっき拾った」「持ってる」 ・私が下キャラなんじゃなくて提督がそうなのよ「飼い主に似る」「むしろ提督を飼いたい」 *瑞鳳とはなんだったのか これ瑞鳳じゃなくて九九艦爆に足生えて自我芽生えた奴じゃないの ・名前は大鳳(大砲)なのに 胸は貧相なのね 大艦巨砲主義が全て正義なわけじゃない、なお提督の大砲は機銃の模様 ・男女に行けそう(意味深) 「僕は大砲と男女の関係になりたいです」 大砲と関係を持ってどうする気ですかね・・・(困惑) ・牛ですら繁殖していると言うのに うるせえ!!!こちとら必死に生きてんだよ!!!!11 セクハラ提督は憲兵に突き出して、どうぞ(真顔) ・○○はGiantに殺害された[isuzuはスケルトンに射抜かれた] ・胸でも膨らんだか「残念ながらまだよ」「天動説ぐらい無い」 おばあちゃんが言っていた・・・フラットな飛行甲板は戦闘には有利、ってな 本人曰く、2mm膨らんだとの事。太ったんじゃない?とのもっぱらの噂。なお提督には生暖かい目で撫でられた模様 ・装備見つかんなかったら本棚さん掘る ・うっかり裸でエンカウントしても不可抗力よね まな板になんで風呂場でエンカウントするんですかねぇ・・・(困惑) ・「いすゞさんの胸に埋もれたい」「おすわりちゃんの太ももに挟まれたい」 そのちょっと後 今のは5歳になる提督が入力しました *もう文字も入れれるようになったんですね *殺しておきます ・提督の裸見たからってどうってこと無いわよ 正 妻 の 貫 禄 ・お腹空いたから蜘蛛の目食べちゃった・・・ ・でかいキノコ美味しそう 「キノコ(意味深)」 ちなみにキノコは酒蒸しが簡単で美味しかったりする、暖かいから作ってみるべし ・瑞鳳の画像みたわ 俺もたった「たった?嫌らしい・・・」 ・鉄格子いっぱい出来るじゃない「誰監禁するの?」提督 瑞鳳は束縛するタイプだった・・・? ・おすわりちゃんおさわりした・・・なんでもないわ いや、レズだった・・・?
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/428.html
+前書き 180 :名無しさん@ピンキー:2014/06/08(日) 02 56 46.79 ID FBTMsZgE 昨日やっと大和さんが来てくれたので、勢いで書いた提督×大和をこちらに捧げます。 ヤってるだけ。 181 :180:2014/06/08(日) 02 57 23.40 ID FBTMsZgE 「うふふ・・どうですか?私のおっぱい、気持ち良いですか?提督・・・」 僕の勃起した竿が見えなくなるほどにその柔肉の間に挟み込んだ巨乳が、その持ち主の手で左右から圧迫され、上下にランダムに擦られ、ふにふにと形を変える。 温かくも柔らかい感触に包まれているだけで達してしまいそうになるというのに、竿だけでなくその付け根にまで伝わるたぷたぷとした重量感、 肌理の細かい赤ちゃんの頬のようなもちもちの白い肌が絶えず自分のそれを擦り上げる刺激の心地よさといったら、慣れ親しんだ自分の左手などとは比べ物にもならない。 「あ・・ちょっとぴくんと動きましたよね。あと、なんだかぬるぬるしてきました」 緋毛の絨毯の上にひざまずいてふくよかな両胸を露出して、革張りのソファに腰掛け下半身を露出した姿勢の僕の相手をしているのは・・世界史上最大級戦艦、大和。 「そろそろ、お口でしてみても良いですよね?失礼します・・」 僕の答えを待たず、はむ、とその薄い桜色の唇の間に、挟んだ胸の先に突出していた肉棒の先端をくわえ込む大和。 胸とは違った水気ある温かさに包まれた感触。滑らかな、それでいてざらついたような独特の感触が先端、尿道のあたりをちろちろと攻めてくるたび、ぴりぴりした快感が背骨を昇る。 「いや・・ちょっと・・・っ!」 思わず僕は腰を浮かせ、綺麗な黒髪が縛られたままの彼女の後頭部を掴む。さらさらの手触りが、やがて上下に揺れ始める。 「ちゅぱ・・む・・ちゅっ・・・ぺろ・・・あむ・・はむはむっ・・・ちゅうぅ・・ぱくっ・・・」 「う・・っく、うぁっ・・・!」 先端を吸う。カリ首をしゃぶる。唾液をてろりと垂らす。裏筋を舐める。唇で挟む。 おっぱいにさっきよりも強く左右から挟み込まれ固定されたまま、肉棒の先端に口で次々と与えられる贅沢は、もはや相手をも認識できないほどに気持よく、 「へえほふ、ひもひへふふぁ?」 言葉になってない、吐息が熱い。くすぐったい。視線が恥ずかしい。 「や、大和・・・・ちょっとストップ、またイッちゃいそう・・だから・・」 「うふふ。提督、可愛いです。・・はぁ・・そんなに気持ち良くなってくれてるなんて、大和は幸せですよ・・」 胎内から湧き上がるような熱くて甘い吐息を帯びた彼女の睦言が、耳朶から脳を直撃し、匂い立つ感触に囚われたままの腰ががくがくと震える。いやいや、まだ我慢できる・・はず・・。 軽く汗ばむほどに熱を帯びてきた彼女の、上質のミルクのような特有の柔肌のにおい。それ以上に熱い愛情、劣情、攻める楽しみと快感がないまぜとなって陶然とした雌の上目遣い。 肉感のある両胸の先、彼女自身の幸福と興奮を示す、ぷっくりと淫らに膨らんだ大和の胸先。そしてだらしない僕の先走りと彼女の唾液を受け止めて、ふるふると震える肉の間で淫靡にてらてらと輝く谷間。 デスク上の黄色がかった光のみが照らす深夜の執務室内、僕の眼前に展開されているその光景は、僕にとって一生忘れられないものになるだろうという確信があった。それほどエロかった。 そんなコトの始まりは、数分前に遡る。 「ふー・・。僕一人じゃ重くて、さすがにちょっと君の部屋までは運べないよ。自力で歩けるようになるまでここ、執務室で休んでてくれ」 幸い、新品の革張りソファセットを卸したばかりだった。お偉いさん来客用のつもりだったが、まさか最初に酔った部下を介抱するような使い方になるなんて。 「まあ、失礼な。女性に向かって体重の話なんて。てー督はもっと、気を使うべきれすよぅ~」 いくら自分の歓迎会だからって酔っ払いすぎだろう、後半のろれつが怪しい。まあ、ほとんどの艦娘が撃沈したなか、最後まで粘ったには粘ったのだが。 「そんなこと言ったって、六万四千トンより重い女性はないだろう?」 軽い冗談にぷぅと頬を膨らませた大和が、僕の方をえいやとソファに投げ捨てた。酔っててもさすがの怪力、逆らいようがない。 そのまま全身で拘束するかのように身体にのしかかってきて、ジト眼で僕の顔面を至近距離から睨みつけながら口を開く。 「本当に細かく良くご存知ですね。提督は、戦艦大和がお好きなんですか」 吐息がちょっとお酒くさい、しかしそれがまた色っぽい。だけど目が怖い声が低い。怒ったのか。体重気にしてたのか。 「いや、まあ・・そりゃ好きだよ、僕は大和に憧れてこの世界に入ってきたようなもので」 大艦巨乳主義の象徴のごとき柔らかいふたつの膨らみが、僕の胸のあたりを圧迫する。巨大なゴムボールふたつを抱え込んだような感触。やわこくてどきどきする。 「・・史上最大の排水量と防御力、現在に到るまで世界最大の主砲、まさに世界の軍艦乗りにとってのカリスマ・・」 ちょっとリップサービスを含めてみるが、眉間にシワを刻んだジト眼は微動だにせず『それで?』と無言で先を促す。怖。 「・・・・えっと・・美人だし、頼りがいがあるし・・・・・あと、おっぱい大きい・・・・」 「!」 いまさら乳を押し付けていたのに気づいたのか、がばと上半身を起こすと彼女は胸を抱いて視線を逸らした。 「まさか・・・・まさかマジメ一辺倒な方と思ってた提督が、まさかそんなことを言うだなんて・・」 何やらショックを受けたらしいけど、しかしソファの上でまたがった姿勢は変えてくれなかったので逃げようがない。 つーか・・酔っていたとはいえ、なんて事を口走ってんだ僕は。 マウントで殴られて済む話ならともかく、最大戦力の彼女と今夜のことをもやもやと抱えたまま「イッテキテネ」「ハイ」みたいな気まずい関係を続けるのは・・ うわぁ避けたい超避けたい。面舵いっぱい全力回避したい。 「・・・・・・・ありがとうございます。私を兵器ではなく、女性とも見てくれているんですね・・私に嫌われる危険をも犯して、そのように正直な『せくはら』発言を・・」 真っ赤になった顔を両手で挟み、なんかまんざらでもない表情を浮かべる大和。あれ、なんか変なところに直撃したっぽい? セクハラの意味分かってるのかなキミと言ってやりたかったが、潮が変わりかけたところでそれは無粋というものだろう。 「・・わかりました。提督のその覚悟、帝国海軍最大級戦艦の責任として、受け止めさせていただきます!まずは僭越ながら、お褒めいただいたこのおっぱいにて!!」 ぐい、と一瞬で上半身の服を脱ぎ去る大和。桜色の乳輪の先に小柄な乳首を載せた、ふたつの重量感ある白い素肌のおっぱいが、僕の眼前にたゆんたゆんと展開される。 いやいや酔っぱらい杉だよこのお姉さん!憲兵さんタスケテ!!つかまじでおっぱいでけぇ! そのまま僕のズボンのベルトをカチャカチャと外し、チャックをジーコと降ろし。僕の既に熱く滾ってしまった肉棒が、涼しい外気と彼女の色っぽい半眼の先にぶるんと晒された。 「では、お相手させていただきます、提督・・・・」 股間に話しかけるような彼女のしぐさには、もはや完全な戦闘終了まで引くつもりなど全く見えない。 一瞬で混乱と興奮の極みに達した僕の頭に浮かんだのは、『童貞だということがバレないように努力しよう』という意味不明の一文だけだった。 艦隊司令部に入電。 我、夜戦に突入ス。 「大和、ちょっと・・体勢、変えよう。気持ちよすぎて長くは持たないし、」 というよりも。 「終わってしまう前に、大和の身体も味わわせて欲しい。・・ダメかな」 ちょっとはっきり言いすぎた気もするが、そこまで考えるほど脳ミソに余裕が全く無い。 「・・・提督・・・」 僕の言葉に一瞬、目を丸くした大和だったが。 「・・はい。大和は、貴方の命に従う軍艦ですよ。どうぞ如何ようなりとも・・」 まるでそれが至上の歓びと言わんばかりの表情で、彼女はそう答えた。なんでか分からないが、今夜は完全になんでもアリらしい。 息子に先を越されてしまった唇と谷間には、ちょっと攻めこむのに躊躇がないでもない。紅い絨毯の上に半裸の彼女を組み敷いた後は、本能の命じるまま、彼女の柔肌、右の脇の下に顔を埋めた。 「提督・・・?」 そのまま思い切り、息を吸い込む。金木犀の香りを強くしたような独特の匂いが、僕の鼻腔から肺腑を満たし、興奮の極みにある心を酔わせる。不快感なんてあるはずのない、良い匂い。 「あ・・の、提督、そこ、くすぐったい・・です・・」 言葉を無視して、舌を這わせる。若干ぬるりとした感触の奥に、ざらざらとした肌の触り。塩気の汗の味の向こうは――甘い。とてつもなく甘い。 「あはん・・きゃふ・・・・あの、てーとく・・っ・・そんなところ、ゆっくり・・・舐めないでぇ・・・っ・・!」 「大和のここ、甘くて美味しい。ずっと味わってたいよ」 脇腹のあたりから脇下を二の腕付近まで大きく舐め上げると、再び彼女の嬌声が響いた。 そのまま、何度も、何度も。味わい、嗅ぎつくしながら、柔らかな脇下を犯し続けた。 彼女の身体ががたがたと震え、上をむいてなおツンと主張する乳首が、波打つ乳房の上でふるふると揺れていた。 「あ、そうか・・こっちも、触って欲しいよね」 「提督・・は、はい、触って欲しいです・・大和の、を、その・・・・か、感じさせて・・・ください・・・・」 赤い顔で、まるで相手を歓ばせるために必死に紡ぎだしたかのような彼女の卑語は言葉足らずだったが、かえってそれが劣情を刺激してくる。 ぴんとそそり立ったままの左乳首を、そっと口に含む。再び口中に満ちる、大和の味。 「あんっ!」 こりこりとした感触。そして周辺の肌とは全く異質の、すべすべの滑らかな舌触り。そう、これは吸われるための器官なのだということを、今更ながらに意識する。 その魅力にまるでこちらが吸い付かれたかのように、転がし、ねぶるのを止められない。なめらかなままに固く感触を変えていくそれを、尖らせた舌先で、湿らせた唇で、必死に愛撫する。 「やあっ、あっ、はぁんっ!気持ちいいですぅ、提督う!」 口と左手でそれぞれの乳首を愛撫し、つまみ上げ、こりこりに尖らせて擦り上げ、いつまでもびくびくと感じさせて。 やがてその先からじわりと、独特の味をした何かが僕の口中に広がって・・いや、そんな幻影を霧のかかった頭に覚えるほどに、僕は大和の両乳首を延々と攻め立てていた。 「う・・くっ、ていと・・くぅ・・・」 それでもぎゅっと目を閉じたまま、抵抗はせず耐えていた大和の右手が、いつの間にか――彼女自身の秘所から、じゅっ、ちゅっ、と湿らせた音を立てていた。 それに気付いた瞬間、自分の未熟さに、軽い嫌悪感を覚える。そうか、そんなに焦らせてしまっていたなんて。 「大和」 「はい・・」 そっと彼女の手をどけて、ひくひくと震えるその秘唇に、僕は顔を近づけ――ゆっくりと、舌を差し込んだ。 「あっ、はああぁぁぁぁぁっ!!」 一際高い嬌声が、部屋を満たした。 「んっ、むっ、ちゅううっ・・・ぷはっ、ひぁぁ、うあぁん、やぁぁ・・」 先ほどと同様に、いや先よりも一心不乱に僕のものに口で奉仕する、大和。 執務室の柔らかめの絨毯の上、仰向けに寝転がった僕の正面には、上方視界いっぱいに広がる赤いスカートの内部・・下着を脱ぎ捨てた彼女のヒップと、あられもなく両足を開いた状態で差し出されたどろどろのヴァギナ、ひくひくと震えるアナル。 秘所を同時に口と舌と指で攻める、これ以上ないほどに淫靡な形で、僕と大和は互いに愛し合っていた。 「んむ・・じゅる・・ここも美味しいね、大和・・それに、すごく綺麗だ」 「もう、感想とか、い、言わないでください・・恥ずかしい・・・はむ、れろ・・そっちこそ、味が変わって・・・・あん、そこ、やあぁっ・・」 ひくついた排泄腔のあたりを軽く指先でなぞりつつ、若干ごわごわとした和毛の感触をも楽しみながら、大和の秘所を吸い上げ、愛液を味わう。 「あぁうっ!」 びくり、と彼女の身体が揺れた。脇下を攻めた時に似た、しかし比べ物にならない程にくらくらと意識を犯し、痛いほどに心臓に早鐘を打たせる、彼女自身の匂いを凝縮したようなとろとろの蜜の味。 アナルに軽く舌を差し込み、きつい括約筋を味わってみる。 「やぁんっ!そこは、そんなぁっ・・・・あ・・・」 充血した谷間を、鼻先で下から上へと撫でてみる。 「うあ、ひぁ、なにやってんですかぁ・・・っ」 ぷっくりと膨らんだ陰核を、短い髭の生えかけた下顎を擦りつけてみる。 「ひぁぁぁぁっ!そ、それダメあぁぁぁっ!やめてぇぇ!」 そのたびに大和は気持ちよさそうな声で僕の股間のものを震わせて、ひくひくと動く肉壺からとろりと新たな蜜を溢れされる。 行為に興奮した大和の責めもより情熱的になり、僕の屹立した肉棒をその細指と舌とで容赦なく責め立ててくる。 そしてそれに促されるように、僕は再び彼女の秘所に口をつける。互いの身体を電流のように奔る、甘い快楽の循環。・・しかし。 「・・くっ、大和、もう・・・・くあぁぁっ!あっ、あぁ・・・っ」 白旗を上げたのは、僕のほうだった。 射精の絶頂感、幸福感が意識を白く染めてゆく。大和の口内に、こらえてきた分の全てを、大量に何度も放ち続ける。 しかし大和は決して口を離すこと無く、そのすべてを受け止め、飲み干していた。 「んく・・ごく・・・・・はあ、はあ・・・・いっぱい出ましたね、提督・・・・飲むのがちょっと、大変でしたよ」 飲んでくれたのか・・とぼんやりと思いながら脱力した僕の鼻先から顎までは、大きな果実にかぶりついた子供のように、彼女のもので濡れきっていた。 そしておそらくは、大和も同様であるはずだった。 「提督・・そろそろ、こちらにも・・くださいね」 ゆらりと立ち上がった大和が、僕の身体に跨ってきた。 濡れた秘裂を自身の指先で開き、ねっとりした蜜を半勃ちの息子の先端に垂らしてくる。 そのあまりの淫靡な光景に、先ほど達したばかりのはずの僕のそれは簡単に二射目を装填してゆく。 やがて大和は待ちきれないと言わんばかりに、勃ちかけた僕のものを細指で握ったかと思うと、その上に、ゆっくりと――腰を、下ろした。 「・・・っ!」 熱い感触に、締めあげられる。きつく、きつく。 「あぁぁんっ・・て、提督のが・・わたしのなかに・・・きて、くれた・・!」 感極まったような声を上げた大和が、ゆっくりと上下に動き出した。 ぎちゅ、くちゅ、という水音、媚肉のぶつかりあう音が、リズミカルに室内に響き始める。 「どうですか・・大和、ホテルの、内装、は・・あぁぁんっ!き、気持ち良いですか・・?」 ぐちゅぐちゅと大胆に動く大和の腰の中、ざわざわとした膣内に性器が擦られて、有り得ないような快感に意識が飛びそうになる。 「っくっ・・ああ、最高に・・・っ、気持ちいい、大和・・・っ」 だが。一度は達した分か、少しは余裕が無いでもない。 「あっ・・・・?!」 ぐいと腰を持ち上げて、こちらから突き上げ始めて見ると、大和は気持ち良さそうに背を反らした。 「大和・・今度は、僕の番だ」 本能のままに両手で腰を掴み、大和の奥の奥まで突き挿すように何度も何度も突き上げる。 「ああんっ!き、きもちっ良いっですっ、てい、と、くっ!!」 全身を振り乱して感じる彼女の姿が、とても愛おしく見える。 「大和・・・大和、・・・僕の、・・・大和・・・!」 逆に、ついに大和を下に押し倒した。 何度も何度も、大和の性器に自分の性器を、ピストンのように突き立てる。 「はぁあっ!提督、私の・・提督・・ぅ・・・!」 大和も快感に蕩けきった顔でこちらを見上げながら、更なる快楽を貪る獣のように自ら腰を持ち上げ、グラインドする。 「あ、や、もう・・イッちゃいます・・あん、やぁぁ、ああああああああっ!」 「・・・・・・っ!」 以外にも細い腰を逃がさないように抑えつけ、これまでにないほど収縮した膣内に、前屈みになって思う様白濁液をぶちまけながら。 ――超弩級戦艦てのは、みんなこんなにエロいのだろうかと、またしてもどうでも良い思考が頭に浮かんでいた。 その日のことは、特に誰かに悟られたということはなかった。 大和も翌日から後腐れも照れもなくハツラツと働いてくれて、最強戦艦の名に恥じぬ結果を見せてくれていた。 そしてとてつもない量の資材消費、艦娘視点でいうところの食欲・・・・も、常のことだ。 僕がなんとか資材のやりくりをこなしているうち、彼女は簡単に鎮守府に馴染んでいった。 あの日から、変わったことといえば。 週に一度程度の割合で、執務室への夜の来訪者が来るようになったということだけだ。 その来訪者はたいていの場合は一升ビンを片手に下げて、真っ直ぐな瞳に普段と少しだけ違う色を載せて、こんなことを言うのだった。 「あの・・・・提督。良ければまた、お付き合い頂けませんか?」 (おしまい) +後書き 187 :180:2014/06/08(日) 03 04 07.46 ID FBTMsZgE お目汚し失礼しましたー 次作は状況見合いで避難所かこちらのいずれかにて。 武蔵さんも書きたいんですが建造解放はいつになるやら・・ これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/222.html
前の話提督×あきつ丸7-166 243 :名無しさん@ピンキー:2014/02/02(日) 15 45 55.37 ID PSZt5LJ7 あきつ丸「……ん、ん~zzzzzz……はっ!」ピクッ 外道提督「ようやくお目覚めか。よく眠れたかね?」ニヤニヤ あきつ丸「くぅ……貴様よくもぬけぬけと!誰のせいだと――いや、いいであります……」プイ 外道提督「ふふふ、ようやく立場が分かってきたようだな。それに全裸で凄まれてもお笑いにしかならん」 あきつ丸「……服を着たいので部屋から出ていってほしいであります」 外道提督「何を言っているのだね、あきつ丸?ここは私の部屋だ。 むしろここで裸になって寝ている君の方が異常なのであり、私に非は無いはずだ」ニヤニヤ あきつ丸「なっ……自分が服を着ていくのをずっと見ているつもりなのでありますか!?///」カァッ 外道提督「はっはっは、何をいまさら。全身余すところなくさらけだしあった仲じゃないか」 あきつ丸「っ!」(昨日の記憶があきつ丸の脳裏をかすめる――自分の物とは思えない声 味わったことのない感覚、言葉にできない背徳感、そして……快感――) 外道提督「とりあえず私はこの書類に目を通さなければならない。服を着たいのなら勝手にしろ」 あきつ丸「……わかったであります」(とりあえずベッドのシーツで身体を隠して 部屋に散らばった自分の服を回収するであります)ズリズリ 外道提督「……」ペラペラ(くっくっく、イタズラをされているのに気づいていない奴を見るのはかなり愉快だな) あきつ丸「スカートは……ここでありますか。あとは……?」(あとは下着だけでありますが……見当たらない?) 外道提督「……」ペラペラ(くっくっく、そろそろ気付く頃だな) 244 :名無しさん@ピンキー:2014/02/02(日) 15 46 36.45 ID PSZt5LJ7 あきつ丸「……ない、ないであります……」(パンツとブラがないであります……)ソワソワ 外道提督「どうした、あきつ丸まだ着てないのか。それとも私を誘っているのか?」ニヤニヤ あきつ丸「ぐぬぬっ……!」(言い返せないのを良いことに好き勝手言って……!) 外道提督「はっはっは!そんなに怒ると可愛い顔が台無しだぞ?」ニヤニヤ あきつ丸「なっ!///貴様のような外道に言われてもうれしくないであります!」カァッ 外道提督「ふふふ、照れ隠しとして受け取っておこう。(ずいぶんとちょろい奴だな。まあそこがいいのだが) さあ、さっさと服を着ろ。お前にはやってもらうことがあるんだからな」 あきつ丸「……わ、わかったであります」(な、なんとかうまく隠してあとで自分の部屋に下着を取りに行くであります……)ゴソゴソ 外道提督「私は書類の山を片付けなければならないのでな、今日の演習の監督はお前に任せたい」(この書類もう見たんだけどな) あきつ丸「い、今すぐでありますか?」(ぅぅ……股がすぅーすぅーするであります……)モジモジ 外道提督「あたりまえだ、もう演習予定の艦隊は演習場についている頃だ。私の代理が監督することも伝えてある。さっさと行け」 (こっそり後をつけて何枚か写真に収めておこう) あきつ丸「了解であります、演習の監督に行ってくるであります」モジモジスタスタガチャバタン 外道提督「ああ、頼んだぞ」(カメラよし、あきつ丸の下着よし、方位よし、外道丸!微速前進!なんっつって) 245 :名無しさん@ピンキー:2014/02/02(日) 15 47 07.82 ID PSZt5LJ7 あきつ丸「演習場に着いたであります」(潮風でスカートが……)モジモジスタスタ 暁「あ、今日はあきつ丸……さんが監督なのね」 響「提督は忙しいからな」 雷「もっとあたしを頼ってくれればいいのにー」 電「はわわわ、きょ、きょうはよろしゅくなのです!」 島風「おっそーい!」 雪風「何があっても雪風は大丈夫!」 あきつ丸「では、みなさん演習頑張ってください」モジモジ 駆逐艦一同「「「はーい!」」」 ~演習開始~ チュドーンドドーンドンドンドーンドカンバカーンパンパカパーンドッカーン ~演習終了~ あきつ丸「補給と艤装の整備はしっかりしてから休憩してください。ではみなさんお疲れさまでした」モジモジ 駆逐艦一同「「「おつかれさまでしたー!」」」 あきつ丸「ふぅ……なんとか隠しきれたであります……あとは部屋に戻って――」ホッ 外道提督「よく見えますな~」スカートペラリ あきつ丸「!!!?!??!?!!!!!?!?!?」ビックゥ 外道提督「はっはっは、ただの生身の人間に後ろを取られているようでは艦娘の名が泣くぞ」ニヤニヤ あきつ丸「き、き、き、貴様……見たな……!///」カァッ 外道提督「いやはや、よもや陸軍艦にこんな性癖があろうとは思いもしなかったよ……」ニヤニヤ あきつ丸「いや、これは、ちが、あの……///」アウアウアー 外道提督「いやいや、別にお前の性癖に文句を言うつもりはない。 むしろどんな性癖を持っていようとも私色に染め上げるつもりなのだから問題はない。 しかし私に打ち明けてくれなかったのが残念だなぁ」ニヤニヤ あきつ丸「いや、だから、これは、違うであります……///」アタフタ 外道提督「何が違うと言うのかね?ここはもうこんなことになっているぞ?」クチュクチュ あきつ丸「あっ!そ、そんな……はずは……」ハァハァ 外道提督「正直になれあきつ丸。君が露出狂であろうとなかろうとここで君が私を拒んでも救出作戦が遅れるだけだ。 私に身をゆだねれば同胞の命も助かり、君も私も気持ち良くなれる。すばらしいことだろう?」アクマノササヤキ あきつ丸「それは、そのとおり……であります、が……」ハァハァ 外道提督「さあ、いつものようにあの言葉を言ってごらん?」ゲス顔 あきつ丸「て、提督の主砲で……自分の変態露出狂バイタルエリアを……お仕置きしてほしいであります……」ジュン このあと滅茶苦茶セックスした 次の話提督×あきつ丸7-322
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/366.html
前の話 1 柔らかい初春の陽が、執務室の床を照らしていた。人の一人もいないその部屋には、外からの鶺鴒の鳴き声が小さく響き、春風凪ぐと窓が大仰にガタガタと震えた。 午後の麗らかな陽気に、しかし耳を澄ませてみれば、それ以外にも物音がある。 執務室北西の奥には、木戸に隔てられた部屋がある。広さは八畳。箪笥と蒲団以外何も置かれていないそこは、この鎮守府の長たる提督の臥房である。洋間である執務室から一段の段差越しに廊下が伸び、先にはい草の畳が侘しく敷き詰められていた。 景観は、さながらアパートの一室といったところであったが、この部屋の主が最低限の物しか置かないために生活感は絶無と言っていい。 隅に遠慮がちに敷かれた蒲団は、組み合わせとしては申し分ないはずなのに、どこか烈々と違和感を放っているのだった。 今、まさしくその蒲団に顔を埋め、毛布を手繰る艦娘がいた。蕩けた眼は薄く開き、頬は赤く、息は獣のように荒い。もぞもぞとマーキングするかのように、体全体をなすり付けながら、時々思い出したかのように入り口の方へ視線を向ける。 浜風は提督の不在に、背信による情欲を昂ぶらせていた。半日の休暇は、だがもうすぐ終わるはずであった。 何時彼が帰還して部屋を覗くかも分からない状態で、だがこの羞恥の危機感が、むしろ興奮を促していた。 決して触れる事のできない腹底を熱い疼きがのた打ち回り、鋭敏になった皮膚感覚が触れるもの全てに悦楽を見出す。芳香肺に満ち、 彼に抱きすくめられているかのような錯覚が、妄想をより補強した。嫌悪して止まなかった“ああいった行為”を繰り返してきた彼の、 しかし手練れた指使いや舌や、或いは言葉を想像しては、内股が強張り震えるのだった。 彼女の根は、未だこういった衝動による行為を容認してはいなかった。逃げ道として、今の自分は本来の自分ではないという言い訳 を脳内に用意した上での自慰であった。だから、空想しているのは彼によって懲罰を受ける自分であり、そこに彼女は一種の救いを幻 想しているのである。 普段朗らかに何をされても許してしまうような提督の、蔑みや軽蔑の視線をイメージしては、心内でひたすらに謝り続ける。いかに も無垢な風を装っておいて実はこんなに変態だったんだと、なじられ謗られ、だがそうした想像に顕れる胸の切なさや痛みが甘い悦び だった。ごめんなさい、ごめんなさいと繰り返し胸の内に唱えた文言は、何時からか知らずの間に実際に口から呟き漏れていた。 捗々しく進んだ妄想の果ては、口淫である。約一月前、今考えてみれば気が触れていたとしか思えない行動だったあのフェラチオの、 苦しさや痛みや、彼の熱さ、鼓動。口や喉で感じえた全てのものを思い起こすのだった。 ただ妄想の中では、あの時のように自分からするのではなかった。彼から無理やりに髪を掴まれ、暴力的な肉槍が唇を割り、陵辱さ れるように喉を犯されるのだ。彼女は屈辱と苦痛の罰を欲していた。むしろ痛めつけられる事が至上の欣悦なのである。 未だ、手は毛布を掴んだままであった。彼女は体を触る事さえしなければまだボーダーを越えてはいないと錯謬に認識し、その考え に支配されていた。真面目で性を嫌悪する外面の自身が、情欲に翻弄されたこの様を決して許しはしないのである。 一回でも触れることができたならそれだけで容易に絶頂し、安堵と罪悪感の中で満足を感じるはずであった。この蒲団の香りを嗅ぎ 続けているのも途端、馬鹿馬鹿しくなって、自己嫌悪の念を胸に抱きながら部屋を出る事だってできるはずだ。 それが分かっていても、毛布を握っている掌を矜持がぐっと押さえつけていた。アクリル素材の毛羽立った繊維が、鉤爪状に皮膚を 突き刺しているようだった。狂おしい程にもどかしく、強情がきりきりと胸を締め付ける。 浜風は今一度、扉の方を確認した。視線を向けたとて彼の居場所を知れる訳も無く、耳を澄ませたとて隣の執務室に入ってきたのか さえも分からない。無意味な行動であるしそういった自覚もあったのだが、自身のしようとしていることが余りに倒錯しているから、 確認せずにはいられなかったのだ。 体の熱に促されるまま、彼女は首もとのスカーフに手を掛けた。しゅるという布擦れの音が予想以上に大きく響き、ぎょっとして再 三ドアを見た。理性が引きとめようとするままに、しばらくは固まっていた彼女であったが、とうとう劣情が覚悟を定めると意を決し てボタンにまで指を伸ばす。 露出した胸元を冷えた空気が撫で上げた。完全に開かれ、腕の通されただけになったセーラー服が、背中の中ほどにまでするりと落ち る。白く柔らかな背筋に隆起した肩甲骨の影が映り、荒い息遣いの上下する胸が、下着の中の乳房を僅かに揺らした。 フロントホックにまで手を掛ける。頂が露出するのに未だ抵抗があったから、すぐに毛布を手繰り寄せた。そのまま腹ばいに寝そべ ると押し潰された双丘が厭に苦しく、肘を立てて体を支えた。 ほぼ半裸に近い状態で、凸の字になった蒲団と毛布を抱え込むようにして伏せている。自身の無様が意識され、まさしく性欲とでも 言うべき体の中からの衝動が頽れもした。だのに臓腑の熱さやぬめりや、そういったグロテスクな“何か”の疼きは一向留まる所を知 らず、その厭悪の無様に倣うより他はなかったのだった。 彼女はおずおずと、まるで芋虫が下界を這うように体を揺すり始めた。自重を取り残したかの如く、前後するたび体に遅れて擦られ る、二つの柔らかな珠。ピリピリと火傷傷のような刺激が、桃色の頂を焦れったく凪いだ。絞られた肺が空気を吐き出し、独りでに震え る喉が淫靡の音階を刻んだ。蒲団が余りにも彼を感じさせるから、まるで本人を穢しているかのような錯覚を覚え、胸を浸食する罪悪 感は途端にその速度を増したのだった。 強姦だ。浜風の脳裏にその一言が浮かび出た。これは彼を冒涜し、貶め、代わりに自身を満足たらしめる、即ち強姦に他ならない。 陵辱、強淫。文言が頭をよぎる度に異常の興奮が腹底から沸いてきた。奔放な彼を犯しつくし、もう二度と自分以外を見れないように してやると、ほの暗い情欲が支配の悦を求め始めていた。罪の意識の反面に、獣の欲望が滾っているのだ。窮屈に潰れた谷間を蒸らす 汗が、それを表しているように思われた。 彼女の目尻から雫が零れ落ちた。どれだけ高潔にいようとしても、結局は肉の体には逆らえない。その歴然たる事実、今こうして蒲 団を後ろめたい用途に使っているという事に惨めさを感じていた。漏れ出す声は嗚咽か嬌声か、最早入り混じり区別はなくなっている。 崩壊した理性、顕れた獣性に従うまま、彼女は黒ストッキングの淵へ指を差し込んだ。腰を折り体をくの字に曲げ、ずるずると色白 が外気に触れていった。蜜を溢れさせた秘所は切なげにひくつき、降りてゆく下着との間に透明の橋を渡した。この穢れを、彼に塗り たくる。その欲求は絶対に消化しなければならないものであった。さもなくば狂って切な過ぎて死んでしまうと、彼女は本気でそう信 仰しているのである。 一度高らかに上がった腰が、徐々に蒲団に近づいてゆく。もう頭からは、その後の処理であるとか倫理だとか性欲を押さえ込む思考 は悉く弾かれていた。今、まさしく、刺激への貪欲さを湛えた朱の口が彼とキスしようとする瞬間、 だが、突如として戸が開いた。 「なに、しているんだ?」 平坦の声であった。浜風は硬直し、指の一筋さえまったく動かせなくなっていた。冷水を頭から被されたように、心臓が縮こまり思 考が冷凍され、何もどうする事もできないのである。脳内には虚無が進展する。背中を露わに尻を突き出し、さっきまで穢していた提 督に実際にその姿を見られているのにも関わらず、恥も何もかもが消え落ちていた。当然声など出るわけも無い。不気味に揺れ動かな い心内を、ただ客観に眺めているような感覚で、ただ硬直し続けていた。 「あ、僕は何も見ていないから。ごゆっくり」 そうして、察しの良い彼はクールに踵を返す。悲鳴と、蒲団を打ち据えるぼふ、ぼふという音が漏れ出し始めたのは、それから一分は経った後であった。 2 執務室とこの部屋とを遮る一枚の木戸は、今の浜風にとってまさしく地獄の門と同等のものであった。 幸いにして寝具に汚れはなかった。隅から隅まで執拗に視線を廻らし確認した後、乱れを整え、事をする前の状態にまで完全に復元 した。部屋の隅に消臭スプレーを見つけるや、毛布に細かな水滴の見えるまで吹き付けて、窓を開けると部屋の空気を団扇で遮二無二扇 ぎ続けた。どこにも残滓を残していない事を確認すると急ぎ扉にまで近づいたのだが、ドアノブを握ると恐怖や羞恥が腕の力を悉く抜 きさって、躊躇いの体勢のまま既に五分は過ぎ去っている。言い訳はできず、だからこそどんな顔をして彼と口を聞けばいいのかも分 からなかったのだ。 思えば一ト月前、この部屋で夜を明かした時も似たような心持であった。舌を噛み切りたくなるほどの情けなさや慙愧。蒲団のある 方とは反対の壁に背を付けて、肩膝を抱えて寝ていた彼を視界に入れ、彼女は嗚咽を我慢する事ができなかった。あれだけの事をした のに唯一の寝床を貸し与え、離れた所からただ見守っていた。そう分かった途端に、自身の惨めさを到底許す事ができなくなったのだ った。 もう死ぬしかないと本気で考えた。これ以上彼からの優しさや気遣いを受け取ったなら、完全に矜持が手折れると思った。その行き詰 まった寂寥が涙を溢れさせて、苦しみの喘ぎが過呼吸気味の息に乗った。舌を噛み切ろうと決意し、だが今までこうして生きてしまっ ているのは、それもまた提督の庇護の為である。 あの時、泣きじゃくる声に目を覚ました提督は、まるで病人を献身的に介抱するが如く彼女の頭を撫でたのだった。絶対的な安心と 赦しとを与えられた彼女は、同時に甘えという惰弱を受け入れてしまい、結果的には死ぬに死ねなくなってしまったのだった。より彼 に近づきたいと、より優しくされたいという欲求が胸に甘美の灯を燈した。頭を撫でた彼の筋張った指が名残惜しく思え、そうして気 が付けば獣性と矜持のせめぎ合いに心をやつす日々である。 まだ一ト月前に比べればましだと、浜風は短く溜め息を吐くと意を決してドアノブを回したのだった。午後の日に暖められた空気が、 開いた隙間から溢れた。 提督は所在なさげに執務机に座っていた。彼女の姿を認めるや、 「お土産あるんだけど、食べない?」 手元の紙袋を掲げながらそう言った。 「お土産、ですか?」 「すかのわって知らない? 焼きドーナツなんだけど」 「いえ……」 彼は袋を開けると、中から半透明の長箱を取り出した。こげ茶色の、しっとりとした輪っかが五個ほど連なり、その一つ一つがきち んと小袋に入れられているようだ。 おおよそ、彼がこのまま無かった事にしようとしている事を浜風とて察知していた。それに従うのが得策だしお互いに楽だと分かっ ていながら、だが礼儀という枷を人より重く感じる彼女である。箱を縛る紐を解こうとしている提督を見、果たして恥を忍ぶ事はできなかった。 「あの、提督」 「ん?」 「すみませんでした」 枕詞が、不在の隙にあなたの蒲団を使って自慰をしてしまって、であった。彼からは何も責められていないのに勝手に自身で恥辱を 向い入れ、それがまた惨めに思われた。視界に映る床のカーペットが俄かに霞み、歪んだ。 下げた頭にふわりと手が置かれた。 「はい、これ」 同時に、取り出された焼きドーナツが目の前に差し出される。 あくまで親切を押し通すという態度に、彼女はかっと頬が熱くなるのを感じた。彼からの優しさを感じるたびに何時も自殺衝動に襲 われて、今回も例に漏れず舌を噛み切りたくてならなかった。いっそからかわれた方が気楽であるのに、残酷にも無かった事にされる から罪を清算する機会も失われたのである。 顔を上げ、差し出されたドーナツを受け取る。陰鬱な心緒が負に跳ねたのは、まさにその瞬間であった。 微かではあった。しかし間違えようも無く、彼の服には乳香が、忌まわしい娼婦の香がこびり付いていたのだった。罪悪感に打ちひし がれた心を一瞬にして暗いものが侵蝕する。爆発的な勢いで文句や罵倒が頭を過ぎ去り、怒りが無限に増長しようと胸の底から溢れ出 す。感情のまま口が開こうとした瞬間、だがそれらの激情は萎むのも一瞬であった。 「もう来ないよって挨拶しに行っただけ。何もしていない」 全てを察したらしい提督は、呆れたような笑みを浮かべてそう言ったのだった。怒りに取って代わったのは、気恥ずかしさと例の舌 を噛み切りたい衝動で、しかも悪気の無い彼は更に追い討ちをかけた。 「君は色々とむつかしく考えすぎ」 浜風は羞恥にとうとう顔を上げる事もできず、ただドーナツを口にするだけになった。肩を震わせているらしい提督の様子が何とな く空気に伝わってくると、やっぱりもう死ぬしかないと慙愧の念一色に囚われた。そんな状態では味に意識が向かうわけも無く、彼の おいしいかという問いかけにもただ本心の篭らない頷きを返すだけである。彼女はしばらく、口を開く事さえできなくなった。 3 クレーンの航空誘導灯が、闇夜に埋まった廊下を紅く俄かに彩った。丑三つ時、死んだように眠る鎮守府に息を潜めて歩く浜風は、 薄い青のパジャマを纏い執務室へと向かっていた。 上気している頬が、彼女の目的を黙して語る。昼に生殺しを喰らった彼女は、未だその欲求の発散をできていなかったのだ。触れな いという枷を自身で嵌めてしまった為に、よほど刺激が足りなさ過ぎて満足を得ることなど到底不可能であった。自身の蒲団を使うに は虚しさの寂寞に耐えられず、思い起こされるのは彼の臥房の匂いであった。 思い起こせば、そもそもこの一ヶ月の間に満足を覚えた事など一度も無かった。身体がオルガスムを迎えた事なら幾度かもありはし たが、それが精神的満足に直結するかといえば当然否である。寧ろ、罪悪感と寂寥感とをない交ぜにした感情は、より一層の飢えを現 出させたのだった。 浜風はのぼせた様な心地のまま、とうとう執務室の前にまで辿り着いた。物音絶無の廊下に木戸の軋む音がやたらに響き、それは唯 でさえ高まっていた彼女の心拍をより一層激しくさせた。 灯りの消えた夜の執務室は、しかし大きな窓に月光が吸い込まれ割合明るくなっていた。彼の寝室にまで行く算段であった彼女はだが 戸を閉めてしまうと、足の動きを止めてしまった。この部屋が思っていた以上に見晴らしの良い為に、途端臆病風に吹かれたのだ。最 早このような時刻にこの場にいる時点で大して変態性に差もないのだが、人に見られた時のリスクというものに怯えが足元から湧き出 した。 しかし、帰るには腹底の熱が熱すぎた。逡巡の後、彼女の脳裏に閃いた妥協案は、いかにも生娘の辿り着いた純朴の倒錯である。 彼女は身を屈ませながら部屋の隅まで移動すると、ラックに掛かった提督の帽子を手に取ったのだった。愛おしそうに両手で胸に抱 え、それからおずおずと鼻へ近づける。薫香の吸気肺に満ち、ぼやける思考が更に酔った。匂いをひたすらに嗅ぎ続けながら、一方足は 導かれるようにして執務机に向かう。ちょうど腰丈の角へ到達すると、浜風は跨るようにして陰唇をそこへと押し当てた。 下着と厚いパジャマのアクリル生地越しに、堅く冷ややかなそれを感じた。無意識の内に呼吸が荒くなり、彼の帽子がマスクみたいに 覆っているから音がやたら大きくなった。さながら犬の息づかいと、時折鳥の鳴いたような嬌声が混じり、それは静寂の部屋に木霊す る。腰を振る自身の姿を客観視して自己嫌悪が胸を刺すように痛ませても、興奮は一向冷め遣らない。自分の意思とは関係なく、求め る快楽のままに身体が動く。その内に一番外のパジャマにさえ、しっとりとしたものが染み込みだしたらしかった。 ギシギシと机の軋む音が焦燥を煽った。自身の部屋でしていたよりも数段烈しい刺激に、だが彼女は背反の心持である。即ち、これを 延々続けたいという悦への欲望と、誰かに気が付かれる前に終わらせたいという理性であった。どちらがより強いかは、自明である。 五分は経った後であろうか。もう少しで絶頂する段になって、彼女はつと動きを止めた。大きくなった気が、このまま終わらせた後に 残る思い置きを想起させたのだ。恐らくは熟睡しているであろう提督をたった扉一枚に隔てておいて、まったく関せずに終わるのは些 か勿体無いように思われた。 性の興奮が、彼女の箍を外していた。それは外面の彼女が見たならば目を覆うであろう乱れの自身であった。引き止める理性は余り に弱く、ただただ興奮だけに体を委ねる。浜風はつい昼に訪れた背徳の部屋、その扉に手を掛けたのだった。 寝室の廊下に足を踏み入れた途端、心臓の鼓動がより一段と大きくなったようだった。マラソンの後のような息苦しさが、胸をひた すらに締め付けた。忍び足に歩を進めてゆくと、とうとう視界には彼の寝姿が、蓑虫のような蒲団の膨らみが映り込んだ。 興奮に荒らげられた息を飲み込むように抑えながら、彼女は蒲団のすぐ横にぺたんと腰を下ろした。提督は、まるで彼女のこれから の痴態を見るかのように横向きに眠っていた。当然、起きそうも無いことは分かっていたが、もし目を開けてしまったなら言い逃れはでき ない訳で、そういった後の無さに羞恥がより一層煽られた。 彼女はおずおずと顔を毛布へと近づけた。半ばうずくまる様な格好のまま彼の直接の匂いを嗅ぎ、果たして今までの禁止を尊守する 理性は微塵も残ってはいなかった。体の一番熱い所へ、とうとう独りでに手が動いた。まともな思考回路は焼き切れて、今彼女を動か すのは情欲の獣性だけである。 か細い指がそこへと到達する瞬間、期待の刺激が今まさに背筋を突き抜けようとして、だが微かな気配の揺らぎがぴたりと動きを静 止させた。 受け入れがたい現実であった。彼女は伏せた顔を上げようとしたが、恐怖が万力のように重く圧し掛かっていた。それでも、恐る恐 るに前を見れば、憂懼の予想は的中していたのだった。 怪訝に眇められた彼の眼が、じっとこちらを見据えていた。 恐怖の色が、情欲をさっと塗りつぶしたようだった。一回目の時と違い今度は焦燥の元、否定の言葉が口へと昇った。 「ち、違うんです。これ、は……」 掠れた声音の漏れると同時、意識せぬままに涙が溢れ出してきた。それは情けなさと羞恥の自己嫌悪だった。例の、死にたくなる願 望が胸の中を駆け巡り、咄嗟に窓の方へ視線を向けてしまうほどそれは強烈なものであった。 言葉は続かなかった。事実として、己の欲に促されるまま行為をしようとしていただけである。濡れた下着の冷たさを感じると自身 が醜い獣に思えて、ただただ胸の痛みが辛かった。つい半日前に同じ失敗をしておきながら反省もせずに情欲に呑まれた事が、恥ずか しくてならない。 提督がむくりと起き上がった。それを見、浜風は反射的に立ち上がる。居た堪れなくなった彼女は言葉も無く逃げ出そうと踵を返し、 しかしぐいと引っ張られた手によって盛大にバランスを崩したのだった。 最初、天地が大仰に揺れたために、彼女は自身の体勢を理解する事ができなかった。背中に感じる体温が厭に熱く流れ込んできて、 それが意識されてからようやく、どうやら提督の足元に倒れこんだらしいことを察知した。しかも彼の息づかいがすぐ耳元に聞こえ、筋 張った手がウエストの辺りへ置かれていたから、半ば抱きすくめられているような状態らしく、暗い部屋の中でも分かるほどに頬が紅 へと染まっていった。 「あの……提督?」 五月蝿くなった鼓動が気恥ずかしく、彼女はそれが悟られないように体を離そうとした。だが、ただ置かれているだけだと思われてい た彼の右腕が実はそれなりにかっちりと力の篭っていたために、肩甲骨辺りを触れないようにするのに精一杯で、背筋の中ほどには容 赦なく体の温かみが広がった。 手を掴んでいた左手が蛇のようにするりと動いた。首元、一番上まできっちりと留められたボタンに人差し指が掛かると、一秒もか からずに外される。魔法じみた手付きに感心や納得を覚えた浜風は、だが遅れてようやく事態を飲み込むと反射的にその腕を取ったの だった。 「提督、あの……駄目です! こんなこと……」 制止の言葉に、だが彼が従うわけも無く、腰を固定していた右腕がつとわき腹を撫で上げた。跳ねるように前屈みになった彼女はそ の拍子に手を離してしまい、そして二つ目のボタンも他愛なく外されてしまったのだった。 浜風は露出した鎖骨や胸元を隠そうと、屈んだまま開いた服の端同士を掴んだ。睨みつけるために振り返ろうとした瞬間、だが提督 が密着するように体を近づけたから、首を動かせなくなった。そうして握りこんだ掌には彼の右手が重なって、指の股へそれぞれの指 先が掘るようにして進入した。こそばゆさに耐え切れず握力が溶け出すように消え去って、だが手への愛撫は止まらない。腕の力が無く なったのを確認するかの如く、提督は彼女の指や掌の窪みや手首にまで執拗に指を這わせ、とうとう死んだ蝉が木から落ちるように手が 襟元から剥離すると、すかさず空いていた左手が胸元の露出を高めていった。 上から四段のボタンが解かれた。最早下着以外に二つの丘を隠すものは無く、冷えた部屋の空気に触れて彼女は羞しさの極地にある。 「……もう、許してください」 捨て犬の鳴いたような懇願が、だが無慈悲にも無視をされ、フロントホックの金具をなぞった人差し指が片側の生地を押さえつけた。 器用にも中指と親指で金具そのものを摘み上げると、提督は上へと力が掛かるように手首を回した。縛る圧の消え去ったのを、浜風は 絶望的な心境で感じていた。 解くものを全て解きおえた左手は、腰骨の凸に乗せられた。右腕の人差し指が鎖骨の繋がる肩口の出っ張りをなぞり、そこから段々 と下へと降りる。徐々に徐々に柔らかみの増してゆく身体に、指が沈み込んでいく。とうとう圧される谷間に指の筋全部が消え去って、 手首の辺りが桜色の頂を擦ると、彼女は競り上がる声を我慢する事ができなかった。死にたくなるほどの羞恥に、だがそれも彼からの 愛撫の為と思うと熱は胸底に甘く溶け出す。表に立ち始めた情欲が、抵抗をぱたりとやめさせた。 表面を撫でるだけだった彼の手は、次第に激しさを増していった。指の間に尖った先端が摘み上げられ、掌は零れ落ちんばかりの膨 らみを押した。乳房は彼の動きに従順に蠢き、むず痒い熱が腹に蓄積されるようだった。 左手が下の隙間に侵入して、危機感のようなものは煽られど、それ以上の期待が抵抗をさせなかった。彼の指は遠慮も無くぬめる割 れ目の上端に辿り着き、焦れた直接の刺激は彼女の背中を大仰に跳ねさせた。 余りの背徳に、彼女の頭は沸騰しそうになった。自身の欲望の本懐に提督の手が掛かり、改めて状況の異常さに気が付いたような心地 だった。自身は艦娘であり、彼は提督であり、そして当然今のこれは許されぜる事でありと、一つ一つ確認する度息がきりきりと詰まって ゆく。 窒息しそうなほどに肺が絞られ、しかし彼は容赦も無く淫裂を的確になぞっていた。気を遣っているのか、決して淫靡の穴へは一寸 たりとも進入をせず、ただ塗れそぼる表面を愛撫するだけであった。 快楽の合理に寸分違わぬ、最早機械的とさえ形容できる動きである。ミキサーにかけられた様な思考の中、浜風は限界が近いのを他 人事のように察知した。 体中のあらゆる筋が突っ張って、それはもう痛いとさえ言えるものだった。息が止まり何秒も硬直があった後、がくがくと体の部分 部分が手折れだす。とてつもない疲労感が脱力の極みへと身体を誘い、浜風は提督の胸へと寄りかかった。 犬のように荒い呼吸が、僅かにではあるが時の経つにつれ落ち着いてゆく。提督は抜け出すように体を回し、浜風を自身の蒲団へと 寝そべらせた。 ぼぅと天井を見上げ、胸や腹のこそばゆさを感じる。視線を動かす事さえ億劫になった彼女は、だがどうやら彼が服の乱れを整えて いるらしい事を知った。 「……最後まで、しないんですか?」 うわ言のようにそう聞くと、 「しちゃったらそれこそ問題だよ。……満足した? おやすみ」 提督は彼女の額に手をかざし、前髪を梳くように撫でた。寝ては駄目だと心のどこかが叫んだが、倦怠が瞼を閉ざしてゆく。充足と 飢えとを抱えたままに、意識がふわりと溶け消えた。 寝息を立て始めたのを確認してから、提督はおもむろに立ち上がった。二日酔いみたいに、壁に手をつけながらふらふらと廊下を進 み、執務室への戸をくぐる。開かれた戸の隙間が今度は完全に閉ざされたのを見て、それから彼は盛大に宙に向けて溜め息をついた。 彼女の恋慕を意識して、恐怖と呆れに心が荒ぶ。執務机の椅子に腰掛けると、どっと冷や汗が湧き出して、雫が額に浮き出る感触が 気持ち悪くてならなかった。 彼は倫理であるとか、そういった高尚な理由のために手を出さなかったのではなかった。純情を捧げられるという事への厭悪から、元々 行為を終わらせたくて仕様がなかったのだ。情欲に瞳を揺らがせた彼女の姿は、提督にとっては恐怖の対象でしかなく、しかし保身のための優しさがそれを伝える事をしなかった。 昔から同じ過ちを繰り返し続ける、愚かで矮小な性質である。 その場しのぎの愛撫であった。彼は関係の保持を求めながら、一方で欲求を受け止めはしないのだ。処女は童貞へ純潔を捧げなけれ ばならないと、過去の経験がそう信仰させた。卑下による気遣いではない。保身のための弁解だった。 「なんで僕を好きになった……」 薄明かりの月光に独り言つ。泣き出したいような心緒が、波紋のように微か揺れる。 今回の事で彼女は誤解し、そして何時かの破裂が確定的になった。暫くは平穏になるだろうが、溜まり続ける不審はきっと本質を見 抜かせるはずである。好意から褥に就かせたのではなく、逃避として我慢をしていたのだと。その時、彼の臆病で愚劣な性根が間違え なく彼女に傷を残す。憂鬱がひたすらに延伸し、心をすっぽりと覆ったようだった。 彼は執務机、中段の引き出しに手をかけた。顕れた中身のずっと奥、書類に隠されるように銀と紙の小箱がある。逃避の逃避だと自嘲 しながら、彼はその二つの箱を取り出した。 十重二十重と皺のついた紙箱から一本の巻きタバコを口に咥え、銀箱は上部を展開すると、フロントホイールに指を宛がう。甘い陰 気な煙が立ち上り、彼はつくづく悲しくなった。
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/35.html
587 :名無しさん@ピンキー:2013/09/26(木) 18 27 55.03 ID XK9d+TFF 【艦これ】艦隊これくしょん/リアル劇場【IL-2】に感動して作りました。 見逃してください。 深夜の海、空は薄雲に覆われて星ひとつ見えない。 僅かに満月が輪郭を描いているが、海を照らすまでには至らない。 大小の島に挟まれた狭い海峡には、昼間のように飛ぶ鳥も跳ねる魚もおらず、ただ水飛沫の音だけが響き渡っていた。 いや、波の音に紛れて若い少女の声も―― 「長年遠征隊で頑張って来た甲斐があったよね。睦月、感激!」 「うう~、しかも憧れの金剛先輩の護衛なんて光栄ですぅ。えへへっ」 「睦月! 文月っ! 静かにしなさいっ!」 「は、はい。すみません、榛名先輩っ」 「まったく、榛名は見かけによらず厳しいですネ~」 「私は艦娘として普通です。金剛お姉さまが甘すぎるんですっ」 「はいはい。みなさ~ん、静かに前進続けマショー」 「了解っ!」 暗闇に紛れて、大小の鋼鉄のボディが静かに波を掻き分けながら進んでいた。 旗艦金剛型戦艦1番艦 金剛率いる6隻の艦隊だった。 *************** 二三三〇 南方海域 東端諸島 鉄底海峡ヘ突入成功 *************** 海峡を南下する艦隊は漆黒の海に長く伸びて、陽炎型駆逐艦2隻が前衛、睦月型駆逐艦2隻は後衛を固めながら、中央に金剛とその後ろに3番目の妹艦榛名が続く単縦陣を敷いていた。 『お姉さま…相変わらず凛々しい後ろ姿です…』 月明かりでもあれば、金剛の鐡の肢体は艶やかに輝きワルキューレの如き美しさを放つのだろうがあいにく曇天である。 だが、榛名の瞳には確かにキラキラと輝く姉の姿が映っている。 先程はキツイ言葉を向けたものの、榛名にとって英国工廠で生まれの金剛は自慢の姉なのだ。 戦艦としてその性能は新鋭の長門型や大和型の性能には比べるべくもないが、高速性能を活かした戦法を駆使して各海域で目覚ましい戦果をあげていた。 少し頬を赤らめながら進撃する榛名の耳にボソボソと呟く声が聞こえてくる。 「全く……提督は私の事を…ぶつぶつ……ぶつぶつ……」 ―― お姉さまったら…また、あの男の事を… 榛名なんだか悔しいです。 …… それは今から少し前の事、南方海域に出現が確認された深海棲艦機動部隊を殲滅すべく第一機動艦隊、主力である第一艦隊と更に加えて第二機動部隊からなる聯合艦隊の進軍途上の事だった。 金剛と榛名は旗艦長門乗艦の提督に呼び出されていた。 「え~、別働隊ですカ!」 命令は主力艦隊から別れて、海峡に潜んでいると思われる敵艦隊を要撃することだった。 「その別動部隊とやらは本当にいるんですカ~?」 あからさまに疑いのトーンで偵察妖精の報告に疑問を入れた。 それは単に艦隊から離れたくないだけのものである。 「空母ヲ級を含む護衛艦隊が水偵から確認されているんだ。放っておくと決戦中に支援攻撃を受けるかもしれない。金剛には重要な役目を頼んでいるつもりなんだが」 「うう~、ですが戦力を分散させる作戦なんて提督の発案ではありませんネ。どうせあの禿の長官が……」 と、そこまで言った時に榛名が彼女の口を塞いだ。 艦隊の総責任者が扉一つ隔てた長官室にいるのである。 「…拗ねないでくれよ金剛。長官も今、苦しい立場なんだ」 榛名は提督の地位にあるこの痩せた青年将校が申し訳ない顔で姉に媚びる姿を少々冷たい視線で見ていた。 見た目からはとても大艦隊を率いるような豪胆さは感じられず、体力勝負なら勝てる気がする程だ。 しかし、これまでの数多の海戦で見せた的確な指揮は榛名も認めざるを得なかった。 もっとも、榛名が提督を気に入らない理由は他にあるのだが―― 金剛は榛名に口を押さえられたまま、ふう、と吐息を履き諦めた表情で頷いた。 「仕方ありません、お姉さま。この任務を早く終わらせてみんなでティータイムいたしましょう」 榛名が金剛からゆっくりと離れると、彼女に提督が感謝の目くばせを送ってきたのだが、ガンとして無視をした。 「はいはい、ちゃーんと行ってきますヨ。だから提督、帰ったら紅茶を淹れてくださいネ」 それまでの不満など遥か水平線の彼方に消え失せたような、満面の笑顔の金剛。 提督の緩んだ表情から、榛名は彼女の背中越しにそれを感じ取り薄っすらとジェラシーのオーラを昇らせるのだった。 「はは、約束するよ――」 そんなことには全く気付く素振りも無く、提督の軽い声がさらに榛名を刺激する。 「榛名はお姉様の淹れてくれた紅茶しか飲みません」 「まったく……変なところで榛名はいつまでたってもお子様ですネ」 クルッ振り向いた姉の笑顔に榛名は少し恥ずかしげに俯いて、やにわに姉の手を掴む。 「行きましょう、お姉さま」 金剛の手をひっぱりながらその場を立ち去っていった。 「いたた…榛名ったら乱暴デース」 斜めに引き摺られたので、金剛は提督の顔がはっきり見えないまま部屋を出た。 たぶん、青年将校は敬礼か何かをしてくれていたのだろうと思う。 そして…… なぜだろうか? こう思わずにはいられなかった。 ―― …約束ですからネ、提督 ―― いつもの日常。 戦争という非常時にありながら、家族団欒のような1コマ。 辛いことがあってもまた新しい朝が来る。 太陽と共に提督におはようを言って一日が始まる。 この任務が終わったら、思い切り提督に甘えようと金剛は思った。 ********************************* 夜間艦砲射撃作戦 予定通リ敢行 聯合艦隊命令第○号別紙 高速戦艦 乃至 重巡洋艦ヲ主力トスル快足ノ艦隊を以ッテ 挺身隊ヲ編成、主力艦隊ト別動シテ奇襲的作戦ヲ実施シ、 敵予備戦力ノ破砕ヲ策ス。 本作戦ノ攻撃目的ハ左の 通リ定ム 一、湾内ニ退避中ノ深海棲艦(”空母ヲ級”ヲ認ム)及ビ護衛艦隊 二、島近海ヲ哨戒中ノ”駆逐イ~ハ級”深海棲艦隊 ********************************** 左右に黒い島影を見ながら艦隊は海峡を進んでいった。 「前衛の駆逐艦! 隊列が乱れてるわ。もう敵地なのよ、集中しなさい」 金剛の背中越しに榛名が注意する。 「オー、艦隊指揮は榛名に任せた方が楽かもしれませんネ」 「お姉さま! お姉さまが甘い顔をするから駆逐艦の士気が緩むのです。……お姉さまは…私だけ…」 「え? なんですか? 最後の方聞こえませんでしたネ」 「な、なんでもありません。それよりも、まもなく作戦海域に入ります。水偵さん2機、発艦して下さい」 零式水上偵察機が榛名のカタパルトから飛び出していく。 カタパルトから立ち込める火薬の匂い、榛名はあまり好きではなかった。 敵に接近する任務の水偵は帰還率が低い。 勝利の為に死地へ赴く偵察妖精たちへの葬送の煙のように思えるからだ。 「榛名、これは戦争なんデス。感傷に浸っているばかりではいけませんヨ」 「……」 「でも、金剛はそんな貴女を誇りに思ってマース。さあ、みなさん、第二戦闘配置、よろしいですネ」 「了解っ!」 真っ暗な海上に、軋む鉄の音と歯車の回る音が響き渡った。 それからほどなく、水偵の1機から電信が届いた。 ― 敵艦見ゆ! 3時の方向、艦影5、空母1、小型艦4。 にわかに慌ただしくなる艦隊。 第一戦闘配置、最大戦速で目標へと進路を変えた。 ほどなく、暗闇ではあるが敵艦影を視認した。 夜戦は彼女たちの得意とするところである。 「榛名! 行くですヨ!」 「はいっ、お姉さま」 金剛型の装備する36cm主砲。 今では見劣りする口径であるが高速移動しながらも高い命中率を誇る彼女たちの練度はそれを補って余りある。 「全砲門撃て!」 「主砲、砲撃開始!」 凛々しく響き渡る姉妹の双鳴。 炎と黒煙が海を揺るがす。 点在する敵艦隊の中で水柱が次々と伸びていく。 ― だんちゃーく! 近、遠! 初射夾叉! 観測妖精が金剛の耳元で正確な照準を囁く。 「Goooodjob!! 第二斉射用意!」 主砲塔が修正される。 「全砲門撃てっ!」 第一、第二主砲の斉射。 予期せぬ砲撃だったのか、敵の動きは鈍い。 今度は水柱に混じって火柱が立ち昇る。 観測妖精の甲高い声が沸き起こる。 ― 駆逐イ級炎上1かくにーん! そして、観測妖精ら新たな連絡が届いた。 ― あー、あの空母、ヲ級じゃなく軽母ヌ級ですね。 「What!? 偵察隊なにやってんのヨー!」 予定の海域には間違いなかった。 やっぱり大型空母含む艦隊は誤認されたものだったのかと金剛は憤る。 しかし、戦端は切って落とされているのだ。 「砲雷撃戦始めるよ!」睦月型駆逐艦1番艦 睦月。 「攻撃開始!」睦月型駆逐艦7番艦 文月。 61cm酸素魚雷が薄い航跡を残して突き進む。 ― 軽母ヌ級ほか数隻、湾外へ脱出を試みるようです! 「逃がしちゃ駄目ネ! 撃て!」 戦艦の主砲が三度火を噴き、同時に魚雷も立て続けに命中していく。 ― 2艦同時に直撃! 軽母ヌ級に火災発生! 行き足止まりました! 「Wow!! Good shoot! 続けて撃て! 金剛の号令一過、榛名の主砲が敵艦隊にトドメを刺した。 久しぶりの完全勝利だった。 ********** 〇〇五〇 砲撃停止 進路北へ 全艦 帰還ノ途ニツク ********** 「ンー! 久しぶりに気持ちいい戦闘だったネ!」 上機嫌の金剛がまだ暗い海を快走する。 旗艦として味方に被害なかったことが嬉しくてしょうがない。 「私の攻撃も珍しく命中したよ~」 後ろに続く睦月もテンションが高い。 「いつもこんなone-sideな戦闘ならいいわネー」 金剛の声が明るい理由は、また提督におはようを言えるから。 それがわかっているので、榛名は自分が意地悪なのだと認めつつも、ついつい言葉が止まらない。 「お姉さま! こういう帰路こそ警戒すべきです! もうすぐ夜明けですし、油断できません」 「榛名は心配性ネー! でも、確かに用心は必要ね。各艦、哨戒を密に! 陽炎さん達、前衛よろしくネ!」 「艦隊をお守りします!」 陽炎型駆逐艦8番艦 雪風が元気に返事した。 榛名は先程戻って来た水偵のうち1機を再び空に飛ばすのだった。 すべては順調だった。 だが、金剛の心中には得体の知れない靄が掛かっていた。 軽母ヌ級の艦隊が誤認であれば問題ないが、もし偵察妖精たちの報告が正しいものであれば、別に敵の大型機動部隊が存在するということである。 ―― ううん、大丈夫に決まってマース ―― 大和もいる赤城も加賀もいる。なにより旗艦長門がいる。 提督の士気の下、彼女たちが負けるはずがない。 ―― 提督、金剛たちは先に母校に帰還するネ。紅茶は金剛が淹れてあげますから、だから…早く帰ってきてネ ―― 漆黒の闇がさらに濃くなってき、危険が彼女たちに忍び寄っていた。 海峡を北上していく金剛達の姿は丸い潜望鏡のレンズに捕えられていたのだ。 深海棲艦潜水艦が密かに忍び寄っていることに彼女たちは気付かない。 決して油断していたのではない。 薄雲だった空はにわかに厚い黒雲に覆われ、激しい雨と雷が艦隊を包み込んでいた。 視界がままならない中、せっかく無傷の艦隊が衝突で傷つくなど有り得ない。 6隻の艦娘は嵐の行進に神経を集中させていたのである。 南方のスコールは雲は厚いが範囲は狭い。 飛び立った水偵は雷雲を抜けると、滴を振り払うように軽やかに翼を振った。 偵察妖精は先の勝利で気分よく飛んだ。 なにより自分たちの帰還を迎えてくれた榛名の笑顔が嬉しくてしょうがなかった。 あの笑顔の為に頑張るのだ。 とんぼ返りしながら海上に目をやったそのとき、波間に赤い光が灯り、零式水上機の翼が折れた。 きりもみしながら機体は落ちていく。 何が起きたのか? 近づいてくるのは海面と、巨大な鉄の影だった。 それも1隻2隻ではない。 偵察妖精が最後の力で榛名に電信を打とうとした瞬間、深海棲戦闘機の爆音がすぐ近くで聞こえた…… 暗闇の中、波間に漂う破片を踏み潰しながら巨大な艦影が何隻も姿を現した。 不気味な艦隊は金剛達のいるスコールへと南下していくのだった。 ********** 〇三〇〇 黎明前 南方海域途上 低気圧接近 ********** 「Hmmm…今度はひどいスコールですネー。ま、敵に見つかりにくいから±0、ですけどネ」 「それよりもお姉さま、少し前に飛ばした水偵が戻ってこないのが気になります」 「こんな嵐じゃ着水も出来ないから退避中じゃない?」 「…だといいんだけど…」 激しいスコールは敵の目を眩ませてくれる代わりにこちらの視界も塞いでしまう。 明かりをつけるわけにもいかないので、艦娘の意識は依然として前方に集中していた 激しい雨 黒い海面に無数の輪を作る。 その輪が左右に割れた。 白い航跡が、金剛の左舷に向けて真っ直ぐに伸びていく。 ********** 〇三〇六 ********** 「あああ…っ!」 金剛の左舷後部に激しい爆発と水柱があがる。 ― 左舷後部被雷! 機関室隔壁破損!! 「お姉さま!?」 「私は大丈夫ネ! それよりも全艦、対潜警戒最大!」 「全艦! 左舷八十度方向警戒! 水雷戦隊、爆雷戦用意!」 「了解っ!」 榛名の号令に陽炎型駆逐艦1番艦 陽炎が素早く応えて爆雷を投下した。 だが、手応えはない。 続いて進み出た雪風が爆雷を投下しようとした時、電探妖精から悲鳴が起きた。 ―― 左舷10度方向 距離2万メートルに艦影多数! 「はあ!? 電探何をやっていたの! 「連中、島影を背に密集してたみたいネ… 哨戒中の駆逐艦隊にしては用意が良すぎる! 憤る榛名を制し、金剛は冷静に現状を確認し始める。 榛名は艦隊防衛を自認ながら、みすみす姉を傷つけてしまったことに唇を噛む。 「くっ! 水偵を飛ばせていたら…あっ…」 そう、水偵は既に飛ばして戻らない。 それすらも忘れるほどに混乱していた。 「Ambush! 面舵! 前進一杯! 左砲戦 打ち方はじめ! 金剛は混乱し始めた艦隊に檄を飛ばす。 だが、体制を立て直しつつある彼女たちに追い討ちが掛かる。 ― 電探に感あり! 方位10度、距離20浬に大型艦影多数! 少なくとも空母ないし戦艦級5、重巡級1! 敵の機動部隊です! 「さ、三方から囲まれているの!?」 「Shit! 誘い込まれたのは私達の方だったネ!」 更に伝達。 ― 前方敵中央、戦姫級の超大型戦艦を確認! ― 後方両翼に空母ヲ級確認! 狭い海峡で金剛達は敵艦隊に囲まれてしまっていた。 ************************** 敵包囲網を突破せよ! 勝利条件:少なくとも戦艦1隻を生還させること 〇三三〇 通称E4水道ニテ 敵機動部隊ト遭遇 敵に邀撃ノ備エ有リト認ム ************************** ― 敵前衛 戦艦ル級2隻前進してきます! 空母群は位置そのまま! 「取舵10度保て! 相手が戦艦なら振り切れる…! その為の高速艦編成ネ!」 スコールが幸いし、敵も迂闊には艦載機を飛ばしては来ないようだった。 当然戦艦の射程外に進んで来ることもない。 間合いを詰めてくる敵戦艦隊に、金剛は応戦せずに戦線離脱することを決めた。 後衛の睦月が悲鳴をあげる。 「こちら左列後 重巡リ級の射程に入りました~! こっちくんなー!」 艦隊の何本もの水柱があがる。 照準のつかない砲撃は直撃こそないものの、何発かは防御の薄い駆逐艦を痛めつけていく。 ―― 文月被弾、中破っ! 陽炎小破ですっ! 「お姉さま! 駆逐艦たちは前に出しましょう! 殿艦は榛名が努めます! お姉さまは前に!」 「No! あなたが前衛を続けて! これはOrderデス!」 「…お姉さま」 それは姉妹たちの決め事だった。 金剛がOrderを発した時は、何があっても従う事。 榛名は敵に向けて砲撃を続けながら巨体を押し進め、4隻の駆逐艦を引き攣れながら北上していった。 そして、その時は金剛も確かに艦隊について行っていた。 ********** 〇四四五 金剛ノ速力低下 敵砲火集中ス ********** 「お姉さま早く! もうル級の射程内ですよ!?」 狭い海峡である。 敵艦隊を避けて進むにはどうしても戦艦の射程圏内を突破しなければならない。 重巡とは比較にならない水柱が艦隊の周囲に上がる。 「きゃーっ!」 「不沈艦の名はっ、伊達じゃないのですっ!!」 悲鳴をあげて逃げ回る駆逐艦。 援護の砲撃を続けながら先頭を行く榛名の耳に、さらなる悲壮な声が届いた。 「榛名さんっ! 金剛さんが…金剛さんが見えませんっ!」 「お姉さまっ?」 振り返ってもスコールと暗闇ではっきりとは見えない。 そして、榛名に姉の声ではなく、電信が届いた。 『――Sorry…これ以上はもう無理みたい…』 『…まさか…お姉さま、さっきの…』 初撃の魚雷は金剛の機関室を少しずつ進水させて、艦の傾斜は5度を越えようとしていた。 『…ははは、ドジしちゃったネ』 姉からの電信は少しずつ小さくなっていった。 *************** 〇四五〇 金剛 被雷時ノ損傷ニヨリ 戦速維持困難 艦列ヨリ落伍ス *************** 『榛名、みんなによろしくネ… 必ず全員を無事に帰還させなさい…OK?』 『はい。お任せ下さい、お姉さま』 榛名は精一杯はきはきと答えたつもりだった。 泣いているのを知られたくなかった。 なにより、泣いてしまえばもう二度と姉と会えないような気がしたのだ。 『うん。あなたの姉であれて、私は幸せでした』 金剛は見えなくなった妹の方を見ていた。 もし比叡だったら、絶対に言うことを聞かずに困らせてしまっただろう。 霧島なら思いもよらない手段を見つけたのだろうか? 前髪が濡れて顔に掛かりながらも砲撃を続ける金剛の口元にうっすらと笑みが浮かんだ。 ********** 榛名以下6隻 戦線ヲ離脱ス ********** 『ごめんなさいお姉さま…ごめんなさい…!』 そう言いながら榛名たちは海域を離脱していった。 「面舵いっぱーい!! さあ、派手にやるネ!」 敵艦隊も彼女たちを追うべく反転しているに違いない。 「そうはいきませんネ。深海棲艦たちよ、強敵はここに有りデース」 金剛の主砲は止まることなく砲撃を続けていった。 *************** 金剛 敵艦隊右翼ヘ突入 *************** 正確な射撃は見事に敵艦を捕え、2隻のル級戦艦を戦闘不能に追い込んだ。 だが、金剛も敵主砲弾をその身に何発も受けてしまった。 戦闘が始まってから数時間。 奮戦を続ける彼女の傾斜は甲板の端が海面に浸かる程にまでなっていた。 「はあっ、はあっ… もうちょっとネ…あと少しだけ…!せめて…あいつだけは…」 これまで味方の艦隊を苦しめてきた強敵、姿こそ見えないがその雰囲気はひしひしと感じ取っていた。 榛名たちに向かわせるわけにはいかない。 深海棲艦戦姫。 スペックでは相手にはならない。 だが……今は譲れない。 「み、見つけた…!」 霞む彼女の瞳が北上する巨体を視認した。 間違いなく、最強の相手である。 「前進一杯…! 目標! 前方超弩級戦艦!」 ―― 駄目です。これ以上主砲を打てば艦体が持ちません。 ―― 浸水が止まらくなってしまいます。 まだ健在の電探妖精が彼女の決意を引き留める。 「主砲、照準OK?」 金剛はきっぱりと言い放った。 敵の目論見は、こちらの戦力を削ってから主力艦隊を叩こうというのであろう。 まんまと戦艦2隻を含む6隻の戦力が分断されてしまった。 このまま榛名達が逃れたとしても、今度は味方の聯合艦隊が背後から奇襲を受けることになる。 敵はまだ空母も戦艦も健在なのだ。 ならば…… 「繰り返シマース。目標! 前方超弩級戦艦! 撃ち方…」 最後の想い乗せた砲撃は放たれることなく、金剛の巨体が更に揺れた。 「ッ!?」 凄まじい水飛沫、そして甲板に爆発が起きる。 「ああ…ああぁぁぁ… うああああああ…ああぁぁぁ… あああああ!!!!」 気丈に振る舞い続けた彼女が、ついに悲鳴をあげてしまった。 「な、なに…が…?」 聞こえるのは絶望のファンファーレ。 深海棲艦載機の耳障りな爆音が鳴り響く。 いつの間にか上空に敵機が飛来していた。 「ああ…敵の艦載機、ネ… そっか… もう、嵐は終わっていたのネ…」 金剛らしくない失態だった。 超弩級戦艦を視認した時、もう空は晴れようとしていたのだ。 朝日が傷ついた金剛の身体を照らし始める。 と、金剛に向かってくる敵機は一部で、大多数は上空を通過しようとしているのが見えた。 向かっている先は、榛名達がいる北の方角である。 「させませんっ! 敵サンたち、私を見逃すと痛い目に遭いますヨ!」 耳を劈く砲撃音。 金剛渾身の一斉射撃である。 生き残った第二主砲と副砲が弾の尽きるまでとばかりに火を噴いた。 そして見てしまった。 砲弾は確かに敵超弩級戦艦に命中したのだが、虚しく跳ね返されて海に落ちてしまうのを。 ―― 浸水止まりません。間もなく傾斜は砲撃限界に達します! 絶望が金剛を覆って行く。 が、小さな希望もあった。 敵艦載機は進路を変え、彼女に向かって殺到してきたのだ。 役目は――――果たせた。 『もうちょっと…だったけど… みんな、ちゃんと逃げられましたカ…?』 最後の砲撃が終わった。 傾斜は激しくなり、もう砲弾が送れない。 無数の艦載機が青空に見える。 『ふふ、凄い数… でも、よかった。こっちにきてくれて……』 金剛は静かに目を閉じた。 『…みんな、どうか無事で――』 妹たち、仲間たちの顔が浮かぶ。 共に辛くも楽しかった日々を過ごした記憶。 金剛の艦体のあちこちで爆発が起きる。 爆撃だけではなく、艦内の燃料にも火が移ろうとしていた。 もう、長くは浮いていられないだろう。 それから―― 金剛は最後に言うべき言葉があった。 「提督… どうか武運長久を―― 私―― ヴァルハラから見ているネ…」 彼女にトドメを刺すべく、転身した艦載機本体がが一斉に攻撃態勢に入った。 金剛轟沈。 次に爆音が響いた時、金剛はその身を深い海の中に沈める――――はずだった。 ドン ドドン 確かに爆音は響いた。 だが、それは金剛の遥か上空。 敵機が編隊を乱している。 金剛に爆弾は投下されなかった。 北からの砲撃。 榛名のものではない。 長門型戦艦1番艦 長門 「全主砲、斉射。…てーいっ」 何度も聞いた頼もしく力強く、そして少し嫉妬してしまう声。 まだ遥か数十キロの向こうから、聞こえるはずの無い声が届いた。 長距離射程の三式弾が敵編隊のど真ん中に命中する。 「三式弾炸裂を確認。制空隊突撃開始せよ」 長門の41cm砲がまるで雷のような轟音を響かせる。 来るはずの無い方向から、聯合艦隊が現れた。 濛々と立ち昇る黒煙は彼女たちが全速で突き進んできた証である。 「第一次攻撃隊、発艦して下さい」 旗艦の号令の下、赤城の飛行甲板から、烈風11型を筆頭に戦闘機隊が飛び立った。 加賀からも紫電改二を中心に編成された制空隊が発艦していく。 「乱戦になるわ、撃ち負けないで」 彼女の言葉通り、凄まじい空戦が展開されていった。 翼から火を噴いて堕ちていく零戦五二型。 最新鋭の烈風もきりもみしながら海上に落ちていく。 〇五四五 激戦の末、制空権を得たのは聯合艦隊だった。 「第二次攻撃隊、発艦」 彗星、天山が敵艦隊に猛攻を浴びせた。 敵艦隊の被害は甚大で、空母や戦艦は次々と沈んでいった。 闘いは優勢に進んだ。 だが、そんな中聯合艦隊艦載機に大被害を与えていく深海棲艦があった。 超弩級戦艦 深海棲艦戦姫である。 その砲撃は艦載機を蹴散らし、第三次攻撃隊を準備していた赤城の飛行甲板にも穴を開けた。 「またか!」 旗艦長門も味方の被害に歯軋りするばかり。 突撃して砲撃を加えたいのであるが、残念ながら射程距離を5キロ程超えていた。 「提督、早く私に突撃を命じてくれ」 あせる長門とは裏腹に、あろうことか戦姫に退路を与える命令が下った。 「みすみす逃すのか! 何を考えている」 憤りを隠さない長門に、若い将校は落ち着いた声で言った。 「これで、ピッタリ彼女の間合いだよ」 大和型戦艦1番艦 大和 「戦艦大和、推して参ります」 世界最大の46cm主砲の一斉射撃が長い戦闘に終止符を打った。 朝焼けの中、艦隊は母港へと帰還の途についていた。 金剛は2隻の駆逐艦に曳航されながらついて行く。 低速の彼女たちの護衛には榛名と雪風が就いていた。 金剛の周りを救助された偵察妖精が歓喜の宙返りを披露して、逆に榛名にお小言をうけてしまった。 「まったく、とんだ遠征になったな」 速度を落として金剛に近付いてきた長門がため息交じりに言う。 美味しいところを大和に持っていかれたので、目に不満の色が着いている。 「そう腐らないでくれ。次は存分に暴れられるよ」 「次? …あると思っているのか提督」 「ははは、それもそうだ」 「な、何があったのです?」 消火作業をおえ、浸水も止まった金剛は不思議そうに尋ねた。 「長官命令の無視と独断での艦体反転だ」 長門の凛とした返事。 なんだかバツの悪そうな声で若い将校は言い訳をした。 「いやその…羅針盤がうまく回らなくてね」 「だからそういう道具じゃないと言っているだろう」 突っ込む長門に大和が涼やかな声で助けを出した。 「でも、あの時の提督、凄く格好良かったですよ」 「はあ、これで失敗していたら謎のターンとして、戦史に名を残しただろうな」 そう言い残して、長門は金剛から離れて本体へ戻っていく。 「提督、私との約束覚えてますか?」 精一杯甘えるような金剛の声に、彼は少し上ずりながら返事した。 「うん―― が、まずは入渠を済ませてからだ」 「はーい」 天気快晴。 凪いだ海。 艦娘たち、事もなし。 「ふう~、やっぱりお風呂はいいもんですネ~」 金剛は入渠して、疲れた身体をお湯で流しながらしみじみと言った。 彼女たちの母港に設置されたまるで温泉のような巨大なお風呂、艦娘たちの憩いの場所である。 「でしょう。この気持ちのよさは癖になりますから。でも、お風呂に入る度に提督のお財布が泣いちゃうんですけどね」 湯船に浸かる赤城もこれ以上ない程の至福を込めて返事をする。 「アハハ、それはしょうがないでーすネ」 「じゃ、金剛さんお先です」 そう言い残して湯気の向こうに赤城は消えた。 中破や小破していた艦娘たちも先に上がり、風呂には金剛だけがのこっていた。 「まさか赤城さんよりも長風呂になるとはネ~」 身体を洗いながら湯船に背を向けている金剛の背中に、すうっと空気が動くのが感じられた。 「誰ですか? 榛名?」 妹ではなかった。 「てっ…ててててっ、提督っ! どどどど、どうして!」 慌てふためく金剛に構わず、若い将校は彼女から泡立つタオルを奪うと優しく背中を擦り始めた。 「お疲れ様、金剛」 「お、おちゅかれさまって… て、提督ぅ……ここは女風呂ですヨ。セ、セクハラでっす」 顔真っ赤。 心臓バクバク。 金剛は普段の冷静さなど全く失ってしどろもどろになっている。 「誰もいないのは確認済さ。それに、身体を洗ってあげるだけだよ」 将校の手は金剛の白い背中から、脇腹へと移っていた。 タオルに擦られる感触が金剛を心地よい気分にさせる。 「提督……触ってもいいけどさ…時間と場所を弁えなヨ…って……言いましたデ…ス」 整った肢体をくねらせる金剛。 その頬がピンクに染まる。 「ここ…気持ちいいんだろう」 タオルが金剛の程良いサイズの乳房を横から持ち上げるように動き始めた。 ぷるっ 柔らかな弾力。 「あはぁ… て、提督ぅ……あぁ…ん。か、身体を洗うだけって……」 「そうさ、だから金剛にはタオルしか当ってないよね」 「そ、それは詭弁でっす…ふあああっ! あああっ」 まるで愛撫のように、男のては金剛の乳房を揺らす。 タオル越しではあるが、指の感触が確かに伝わっていく。 「はふ… か、身体が……火照って…あん… そ、それ以上はダメデース。はああっ」 金剛は全身から力が抜けていき、男は彼女の背中の覆いかぶさりながらタオルを動かす。 「大丈夫。大丈夫。やらしいことなんて絶対しないよ」 「だ…ダメッ…… これ以上されたら…金剛は……金剛は……」 プルプルと震えてしまう金剛。 太股はキュッと閉じられて、乳房の先にある蕾は固く尖っていく。 「ふああああ、ていと…く……ふあああっ」 鋼鉄の乙女も攻略寸前。 もう後少し、指先でちょっと乳首を摘まんでやれば――可愛いワルキューレは―― そして当然のように、若い将校の動きはもぞもぞと。 「あっ、手が滑った」 用意されていた言葉が男の口から毀れたその時だった。 「睦月! 突貫しまーす!」 小さな身体が男の身体を金剛から引き剥がし、そのまま湯船に落とし込んだ。 「ぷはっ! な、なんだっ?」 お湯から顔を出した彼の目に、3人の艦娘の憤怒の形相が移った。 「提督っ! これ以上の金剛お姉さまへの勝手は、榛名が許しません」 「お姉さまのお身体をこんなに… ゆ、許さないんだからぁぁぁ!」 「私の戦況分析では… 提督、ご臨終ですね」 「ちょ、お前たちなんで風呂で艤装してる……んだ」 それが彼の最後(?)の言葉だった。 艦娘、今日もこともなし――――
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/470.html
462 :1/4:2014/07/01(火) 21 24 00.19 ID GHD1d5ms いつぞや投稿した利根改二SSの後編です。 遅くなり申し訳ない /*/ 「はぁ……んっ、ちゅっ……ぷは……」 口の中で舌を絡めとられ、舐られる。 閉じられない唇の端から涎が垂れ流れ、長い糸を引いて落ちていく。 息が続かない。身体が熱い。きっと僕の頬は真っ赤に上気しているはずだ。 目の前には利根の顔。零れ落ちそうなほど大きな瞳が、笑みの形で半月を描く。 押し付けられた柔らかな利根の身体が、服越しにそれと分かるほど熱い。 身体が熱で蕩けるよう。頭がくらくらする。視界がぼやけて、焦点が定まらない。 唇と唇が、胸と胸が離れる。 「ぷはっ……ふぅ……んふ、かわゆいのぅ、提督は」 長いキスを終えた利根は、顔を上げると、唾液まみれの唇を掌でぐいと拭った。 ここは、鎮守府にある僕の個室。 部屋に着くなり、ベッドに押し倒された僕は、馬乗りになった利根に巧みに動きを封じられて、ずっとキスで責められていた。 こうしてキスが終わった今も、その余韻と、熱の名残が、まだ体の中で燃えていて、僕は身動きひとつとれない。 脱力し、中空に眼差しを彷徨わせる僕を、遥か高みから利根が見下ろしている。 「まるで、辱められた乙女のようだな、提督よ。まさか、キスだけで気を遣ってしまったわけではあるまい?」 その言葉に、僕は力なくコクリと頷くのが精一杯。 確かにまだ射精には至ってない。 でも、体中、何処にも力が入らないのに、僕のあの部分だけがパキパキに硬くなって、ズボンの前を押し上げようとしているのが分かる。 そして、体の内側から熱で炙られた僕の肌は、信じられないほど敏感になっていて、普段なら意識しないような服との摩擦にも反応してしまう。 「うむ、そうでなくてはな。お楽しみはこれからなのじゃ」 そう言いながら、利根は僕の上着のボタンを外し、シャツを肌蹴ていく。 あらわになった僕の肌を、なぶるように利根の細い指が撫で下ろす。 のど元から鎖骨の間を滑り落ち、胸骨をなぞって、守るものない平らなお腹の上でステップを踏む。 それだけのことが、今の僕には背筋が震えるほど気持ち良い。二の腕が総毛立って、暴発しそうになる。 「……利根ぇ……意地悪、しないで……」 僕は、泣きそうになりながら、熱っぽい口調で利根に懇願する。 胡乱な視界の中で、利根はいつもと同じようにいたずらっぽく微笑んでいる。 でも、僕の声に利根は何もこたえてはくれない。 無言のまま、ベルトが抜き取られ、するするとズボンが下げられる。 下穿きの前は小さく盛り上がっていて、その頂はぬらぬらと濡れて光っていた。 「うむ、準備万端ではないか。 頑張って我慢した提督には、ご褒美をやらなければな」 僕に跨った利根が朗らかに笑う。 利根も興奮しているのだろうか。 上気した頬に潤んだ瞳が、普段の利根からは想像もできないほど艶っぽい。 そんな彼女に見蕩れている僕とは別に、僕の浅ましい部分は“ご褒美”という言葉に反応して、かくかくと腰を揺らせてしまう。 「そう逸るでない、提督よ。 そんなに動かすと、擦れて暴発してしまうぞ?」 利根は、くすくすと笑いながら後ろ手で僕の下穿きの中に指を滑り込ませる。 熱く滾ったおちんちんに、ひんやりとした指が堪らなく心地よい。 先走りした体液ででぬるぬるの先端は、利根の指に弄ばれる度にくちゅくちゅとエッチな音を立てて僕を苛む。 「ふあっ……やっ、やだっ……利根、出ちゃう、出ちゃうよ……っ」 「んふ、艦娘とはいえ女に組み伏され、挙句、下穿きを履いたまま射精してしまうとは、とんだ変態じゃな」 嗜虐的に笑いながら、利根は僕に顔を近づける。 顔にかかる利根の吐息が熱くて甘い。泣きたいくらい恥ずかしいのに、腰が蕩けそうなほど気持ち良くて、もう何も考えられない。 「だ、だって、それは、利根が……」 「変態と呼ばれたくなければ、我慢するのだな、提督よ。 耐えられるなら、の話だが」 もしも1分耐えられたなら、もっと気持ちの良いご褒美をやろう、と耳元で呟いて、利根は僕のおちんちんを緩急をつけて扱き始める。 僕は半ば反射的に、きゅっとお尻に力をこめて、その気持ちよさに耐えようとする。 でも、びりびりと太ももの付け根が痺れて、利根の指の感触以外、何も感じなくなる。 もうお腹やお尻に力が入っているかどうかも、よくわからない。 意識が飛びそうになって、僕はとっさに歯を食いしばる。 苦しいのか気持ち良いのか区別が付かない。 「ふー、ふーっ!」 「後、20秒……」 裏筋が撫で上げられ、鈴口を利根の細い指先がくすぐる。 「んっ……うぁっ!」 「こんな所まで硬くして、この歳で、もうすっかりまぐわいの味を覚えてしまったのだな」 ちゅ、と利根の口が僕の乳首を含む。 柔らかな舌先で硬く尖ったそこを突き、舐り、歯で甘噛みする。 おちんちんから感じる、刺すような刺激とはまた違った、じんわりと暖かい心地よさに、身体中の力が抜けそうになる。 「それはっ、利根、利根がっ……」 「人のせいにしてはいかんな、人のせいにしては。覚えたての頃は、執務室でも求めてきたではないか」 唾液だらけになった乳首を口から放し、僕を見上げる利根の顔は、本当に楽しそうだ。 「うー、うぅー」 「ふふ、あとじゅーごびょーじゃー。頑張るのぅ、提督よ」 その言葉を聴いて、僕は一層、歯を食いしばる。 もう少し、もう少しで楽になれる。 ご褒美……。 「んー、ちゅっ」 唇に柔らかい感触。 「え?」 ついばむような、触れるだけの口付け。 完全な不意打ちだった。 ほんの一瞬、その感触に気を取られてしまった。 「……あ」 ぴゅっ、とおちんちんの先から噴き出す感覚。 僕はとっさにそれを止めようとするけど、堰を切ったように溢れ出した精液を止める術などあるはずがなかった。 「うわ、あ……ああぁ……」 どくんどくんと、粘り気の強い液体が尿道を通り抜ける度に、意識が遠のきそうなくらい気持ち良い。 「あっ、あっ……あぁ」 腰の辺りから、身体の中身が蕩けて、精液として搾り出されるような快感。 視界が真っ白に染まって、何もかも飛んでいきそうになる。 「……あ……はぁ……」 「ぎりぎりまで我慢した方が、気持ち良いのじゃ……って、また凄い量がでたのう」 最後の一滴が吐き出されるまで、後ろ手に僕のおちんちんを扱いていた利根が、ぐしょぐしょになった股のあたりを見てぎょっとしていた。 「うぅー……酷いや、利根」 「うむ、すまぬすまぬ。提督があまりにもかわゆかったので、つい、な。 あのようなエッチでかわゆい顔を見せられたら、滾らねば嘘というものだ」 「うー」 僕としては、可愛いよりもかっこよいと言われたい。 守りたいよりも、頼りになると思われたい。 ようやく一息ついた頭で、僕がそんなことを考えていると、利根がドロドロになった僕の下穿きを脱がせていた。 「……何してるの?」 「何って、もちろん、次の準備に決まっているではないか」 「次って……その、我慢できなかったから、ご褒美はなしなんじゃ……?」 「あれは限界まで我慢させるための方便である! 何より、我輩がまだ気持ちよくなっていないからな……それとも、もう嫌か?」 僕はぶんぶんと首を横に振った。 それを見て、利根は屈託のない笑顔を浮かべると、僕の下腹部にはり付く精液を、舌で清めるように舐め取っていく。 「んふ、青臭くて、苦くて、これだけ沢山に射精したのに濃ゆい……ちゅ」 射精したばかりで、萎えた僕のおちんちんを口に含むと、舌を絡めるようにして刺激し、吸い上げる。 濡れて暖かな利根の口の中は、しなやかで細い指とはまた違った快感で僕を翻弄する。 射精したばかりで敏感なそこを刺激されて、僕の意思とは全く無関係に腰がびくびくと震えてしまう。 じんわりと腰全体が温まるような感覚と共に、再び硬く、持ち上がっていく。 「う、気持ち良いよ、利根……」 じゅぽ、と下品な音を立てて口淫に没頭する利根の柔らかな髪を撫でていると、時間の感覚がまるで溶けるように消えていく。 それからしばらくして、僕のおちんちんが完全に勃起すると、利根は僕の身体を跨ぐ様にして立ち上がった。 片手で、スカートの裾を捲り上げる。 本来、履いているべき下穿きが、影も形もなかった。 煙るようにうっすらと生える茂み越しに白い肌が見え、その奥の、蜜を湛えた割れ目まで露になる。 「利根、まさか、今日一日その格好で?」 その時初めて、利根の頬が羞恥に染まった。 「……うむ、今日は提督に、この格好で一杯抱いてもらおうと思ってな。 じゃが、この格好だと下穿きを脱ぐのが存外に面倒なのじゃ」 後ろ半分の言葉に、どこか言い訳じみたものを感じたのは僕の気のせいだろうか? そんな疑問を浮かべる僕を尻目に、利根は、もう片方の手で、割れ目を開いて見せる。 くちゅ、と粘ついた音を立てて開いたそこは、充血して濃い桃色に染まり、何かを求めるようにひくついている。 内股を濡らすほど溢れた愛液が一筋、つ、と真下にある僕のおちんちんの先端に垂れ落ちた。 「提督よ、我輩“も”準備万端である」 僕がその夜のことではっきりと覚えているのは、そこまでだ。 その後の出来事は、嵐のように激しく交わったという印象としての記憶でしかない。 ただ、その一夜が夢でなかった証拠は、艤装の一部であるところの利根の衣装を酷く汚してしまい、 利根の妹分である筑摩さんにこっぴどくお説教されることになるという形で残っている。 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/218.html
前の話提督×あきつ丸7-83 166 :88:2014/01/29(水) 00 58 48.12 ID js7fuPj+ あきつ丸があまりにも出ないんで憂さ晴らしにさらに続編を書きました むしゃくしゃして書いた、反省も後悔も資源も開発資材もありません\(^o^)/ あきつ丸(目を覚ますと自分は提督執務室のベッドの上だったであります)チュンチュン あきつ丸「……」(提督は執務室を出た後のようでありますな)キョロキョロ あきつ丸「……自分も起きるでありますか……ッ!?」ムクリビクッ あきつ丸「お腹の奥が……この痛みは昨日の……?」ズキズキ あきつ丸「……」(思い出すのもおぞましい悪夢のような現実だったであります……) あきつ丸「……いや、これで救出作戦が行われるはずであります 同胞たちの命と比べれば自分の純潔など安いものであります……」グスン あきつ丸「あの外道が本当に約束を守っているか確かめなければ……」グシグシ あきつ丸(しかしこの痛みは……歩くことさえ辛いであります……)ヒョコヒョコ あきつ丸「あの外道はこの時間帯なら午前の演習の視察中のはず……演習場に向かうであります」ヒョコヒョコ 外道提督「今日からはキス島沖攻略のために、お前たち駆逐艦が中心となって演習を行ってもらう」 暁「れでぃーな暁は演習だってそつなくこなしてみせるわ!」ドヤァ 響「うらー!」 雷「ぜーんぶわたしにまかせなさい!」エッヘン 電「はわわわ!ひさしぶりの演習は緊張するのです……」 島風「おっそーい!」 雪風「何が来ようと雪風は絶対沈みません!」 あきつ丸「ふむ……、ちゃんと約束を守る気はあるみたいであります……」コソーリ あきつ丸(救助要請が届いたのが昨日、この調子でうまく行けば取り残された兵たちは 一人もかけることなく無事救出できそうであります……)ホッ 外道提督「では、私は別の仕事があるのでな、お前たちはしっかり演習頑張るんだぞ」 駆逐艦一同「「「はーい!」」」 外道提督「なんだあきつ丸、心配になって見に来ていたのか。心配されずとも約束は果たすさ」フッ あきつ丸「約束など守って当然であります」(やけに素直であります……少し嫌な予感がするであります) 外道提督「そうだあきつ丸、今から執務室に来てくれないか」 あきつ丸「ッ!」(この外道!もしやまた?)ビクッ 外道提督「ハハハ、ずいぶんと警戒されたものだな。いやなに、キス島沖攻略作戦―― つまり陸軍救出作戦の今後の予定を“綿密に”話し合おうというだけさ」ニヤニヤ あきつ丸「……了解したであります」(少し引っかかるが救出作戦のこととあっては無碍にはできないであります) 外道提督「ずいぶんと歩きにくそうだな、あきつ丸。なんなら執務室までおぶってやろうか?」ニヤニヤ あきつ丸「ッ!誰のせいだとっ!……いや、外道の手は借りないのであります」ヒョコヒョコ 外道提督「そうか?なら先に執務室で待っているぞ。せいぜいゆっくり歩いてくるんだな」ニヤニヤ あきつ丸「勝手に言ってればいいであります……!」プイッ あきつ丸「今後の予定……来週には出撃できていると良いでありますが……」ヒョコヒョコ あきつ丸「あきつ丸、入るであります」ガチャ 外道提督「やっと来たかあきつ丸。さっそくだが俺の立てた作戦予定を説明する――」 あきつ丸「――なっ!!??一ヶ月後でありますか!!??」ガタッ 外道提督「キス島沖周辺海域には深海棲艦のelite戦艦ル級やelite重巡洋艦などが確認された 私の大事な大事な駆逐艦娘たちをこのままの練度で出撃させるのは困難だと判断したのでな 十分な練度強化をした上で出撃させることにした」 あきつ丸「そんなに時間をかけていては、補給の絶たれた仲間たちは飢え死にしてしまうであります!!」 外道提督「たしかにその通りだ。だが一つ間違っている。君からすれば救出を待つ彼らは大事な仲間かもしれない だが私からすれば駆逐艦娘たちの命と釣り合うほどの彼らに対する義理を私は持ち合わせていないのだよ」 あきつ丸「くっ……貴様はそれでも誉れある日本国軍人なのか!!」 外道提督「むしろ私の方が軍人的な思考をしているとは思わないかね? 深海棲艦に対して特に有力な打撃力を有する艦娘たちと、通常兵器で武装した人間たち 戦略・戦術的に考えてどちらがより重要かは考えるまでもないだろう?」 あきつ丸「ぐぬぬ……」(い、言い返せないであります……) 外道提督「しかしだな、私も軍人である前に一人の人間であり男だ」 171 :88:2014/01/29(水) 01 03 52.69 ID js7fuPj+ 外道提督「憎からず思う女の旧友の命が危ないとなれば、私も助けたいと思わないこともないだろう」チラッチラッ あきつ丸「?言いたいことがあるならはっきり言うであります!」 外道提督「ふふふ、落ち着きたまえあきつ丸。話は変わるが私は 人質のせいで憎い相手に身体を売らなければならない悲哀の境遇に 抗おうとするが最後には堕ちてしまうような女性が好みなのだ」ニヤニヤ あきつ丸「……最低の趣味であります……!」ギリリッ 外道提督「そんなことを言っていては私の気持ちは揺るがないまま、陸軍は飢え死にしてしまうぞ」ニヤニヤ あきつ丸「くぅ……また昨日のようなことをするのでありますか……」ナミダメジトメ 外道提督「そんなに嫌だったのか?最初にも言ったが、私も無理強いはしない。残念だが彼らのことは――」 あきつ丸「わかった!わかったであります!だからもう少し予定を早めてほしいであります……」 外道提督「ふふふ、分かればよいのだよ。君が早く私を籠絡すればそれだけ彼らの命が救われるのだ さあ、お互い夜を楽しもうじゃないか」ゲス顔 あきつ丸「……今日も、……自分のバイタルエリアを……提督の主砲で……めちゃくちゃにしてほしいであります」ブワッ このあと滅茶苦茶セックスした 続き提督×あきつ丸7-243
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/39178.html
ガチャ廃提督コアクアン R 水文明 (6) クリーチャー:サイバーロード 5000 ■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から3枚を表向きにする。自分の山札の上から3枚を表向きにする。その中にある光と闇のカード1枚につき、GR召喚する。その後、表向きにしたカードを好きな順序で山札の一番下に戻す。 ■相手のターン中に、このクリーチャーが自分の手札から捨てられる時、墓地に置くかわりにバトルゾーンに出してもよい。 提督業を始めたコアクアン。 お金を稼いだので、軽く散財しているわけですが、熱が入ってしまったようです。 フレーバーテキストでの「大和」は《ボルシャック・大和・ドラゴン》のこと。 作者:仙人掌 フレーバーテキスト 頼むから出てくれ、大和ォーーー!!! ――ガチャ廃提督コアクアン 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/108.html
練度向上の為近海の敵艦を狩り尽くしたため数日、休息を取れるようになった。 本日は晴天、絶好の海水日和である。普段は艤装に身を包んだ艦娘たちも水着に着替え思う存分遊ぶつもりらしい。 普段は艦娘が屯し騒がしい指令室も今はペンの走る音しかない。しかし全く艦娘がいない訳ではない。 「ゴーヤ、お前は遊びに行かないのか?」「海の中なら毎日泳いでるでち、飽きたのぉ」 とソファーに寝転がり足をプラプラさせている伊58通称ゴーヤが答える 我が艦隊唯一の潜水艦として働き尽くしの彼女にとっては休日まで海には入りたくないらしい。その割にはいつもの水着にセーラー服というスタイルだが 「いつも酷使してすまないとは思っているさ」「あ、大丈夫でち!そういうのが私の仕事だって分ってるし、てーとくのお役に立てれて嬉しいでち!」 そういうとにっこりと笑みを返してくる。 「そうか?いつも頑張ってくれてるし何かして欲しい事とか欲しいものはあるか?」「欲しいもの…あ」 ポンと手を叩く。何か閃いたらしい 「で、湯加減はどうだ?」「最高でち!ドックのお風呂も好きだけどこうして、てーとくと入るお風呂は格別でち!」 彼女の欲しいモノ。それは指令室の隣にある檜の温泉に提督と一緒に入ること。流石に真っ裸という訳にもいかず二人とも水着である。 「良いお湯でち~」「ああ、そうだな」 提督の頬は赤い。それはお湯によって暖まっただけではなく膝の上にゴーヤを乗せる形で風呂に入っているからである。 ゴーヤが体を揺らすたび彼女のスク水を着た尻が水着越しに陰部を刺激してくる。 「てーとく、なんかお尻に固いものが当たってるでち」「いや、これはだな」 流石に気が付いたゴーヤが不思議そうに顔を見上げる。そして体制を向かい合うような格好に変え右手で硬くなった提督のモノをギュッと掴む 「むお!?」「てーとく?これは何でち?」 純粋な好奇心に光る眼、そして小さな手は容赦なく刺激を与えてくる。そしてそのままズルっと水着を脱がされる 「うぁ…てーとくも魚雷さんもってたんでちね!」「いや、これは魚雷じゃないんだが」 なでなでと提督の魚雷を撫で始める。 「あ、大きくなったでち、てーとくの魚雷さんは暴れん坊さんでち」「ゴーヤ、やめろ」 会館に流されかけた理性を奮い立たせゴーヤを静止させようとするが、どぷっと堪えきれなかった精子が湯船に放たれる。白いそれは熱によってさらにベタつきゴーヤの手に引っ付く。 「なんか出て来たでち!?」 やってしまったと真っ白になる提督をよそに手についた精子をパクッと口に含む。 「不味いでち…」「ゴーヤ…」 ゆらりと提督の腕がゴーヤを掴む。 「て、てーとく?ちょっと怖いでち…その悪戯は謝るでち。だから」 なけなしの理性も切れた提督はゴーヤのスク水の股間部の布をずらす 「やめて!」 抗議の声は届かず提督の腕を外そうとするも腕力でかなわず。そのまま提督の右手の太い指がゴーヤのぷっくりとした土手の肉をつまみふにふにと揉みだす 「いや、ん、てーとくぅ…」 初めて他人に触られる快感にぶるっと体を震わせるゴーヤ。そして提督の指はお湯とは違う滑りを感じゆっくりと肉の裂け目に入っていく。そして左手で水着越しに胸を愛撫する。 「ひゃ!てーとくの指ぃ…ゴーヤの中に入ってぇ…あん…」 抵抗する力も抜けされるがままになるゴーヤに提督が声をかける 「どうだ?」「ふぇ…指とぉお湯が入ってきて、キモチイイ」 そうかと答えると提督はゴーヤの唇を奪う。それに反発もせずすんなりと提督の舌を受け入れ気持ち良くなるためゴーヤも舌を動かす。口からこぼれた唾液がぴちゃっとお湯に溶ける。 「ゴーヤ、お前の中にコイツを入れたい」 先ほどよりもまた大きくなった提督のモノ。それをうっとりと見つめこくりとうなずくゴーヤ。 (さっきの指だけであんなに気持ちよかったでち…あんな太い魚雷さんなら…) そして向かい合ったままゴーヤは腰を浮かしゆっくりと飲み込んでゆく。ぷちっとゴーヤの中の何かが切れ赤い血が湯に広がる 「痛ッ…」「ゆっくり息をして力を抜きなさい」「ふぁ…はい」 すぅと息をするたびにゆっくりとゴーヤの中に飲み込まれていく。 「痛いの…飛んでった、でち」「ん、ゴーヤはおりこうさんだからな」 胸を弄る左手をとめ頭を撫でてやるとゴーヤは気持ちよさそうに目を細める 「動くぞ…もっと気持ち良くなれるからな」「ハイでち!」 ばちゃばちゃと湯が音を立て二人の腰が動き出す。 「あぁ!てーとく、キモチイイでちぃ!」 水の弾かれる音とゴーヤの甲高い声がだんだんと大きくなっていく。風呂場の反響も気にせず激しくなる動きについにゴーヤは達する 「てーとくぅ!来ちゃう何か来ちゃう」「我慢するなよ」「あ、あぁあああああ!」 「で、一緒に入って我慢比べしてゴーヤがのぼせた…と?」「はい、面目次第もございません」 あの後逆上せたゴーヤの水着を正しソファーで寝かせているところを霧島さんに見つかり提督は説教中。 「まったく、何時もはまともなのにどうしてこんな事を…」「いや…うん…若気の至りと言いますか」「まさか、ゴーヤに如何わしいことを…」「いえ、滅相もございません」 流石に本当のことを言えるはずもなくじっと説教を受けている 「私だって一緒に入りたいのに…」「?霧島さん何か…」「何でもありません、次からは気を付けてくださいね!彼女の代わりはいないんですから」「ハイ、すいませんでしたぁ!」